カゴメと近畿大、ラブレ菌に過敏性腸症候群の症状改善効果を確認

      執筆者:編集部

カゴメ(株)と近畿大学医学部堺病院(大阪府堺市)は、Lactobacillus brevis KB290(以下、ラブレ菌)の過敏性腸症候群(以下IBS)への有効性について試験を実施し、ラブレ菌の摂取によりIBSの症状が改善することを明らかにした。IBSは下痢や便秘を繰り返す腸の病気で病因の詳細は不明だが、ストレスや環境、腸内菌叢の乱れが関係していると考えられている。ラブレ菌は便通改善効果と腸内菌叢改善効果があるプロバイオティクスである。そのためラブレ菌がIBSの症状に対しても効果があると仮定し、ヒト試験を行い、その有効性が確認された。この研究結果は、3rd ASM Conference on Beneficial Microbes(第3回アメリカ微生物学会・有用微生物会議 2010年10月25~29日、ハイアットリージェンシー・マイアミ[米国])にて発表の予定。