農水省、相次ぐ鳥インフルエンザ疑似患畜発覚に厳戒態勢
執筆者:編集部2
1月22日の宮崎県における疑似患畜の報告以降、鹿児島・愛知県と感染拡大の猛威を振るっている、高病原性鳥インフルエンザ。これに対し、農林水産省では、連日「農林水産省 高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部」を開催し、今後の対応方針を決定しつつ、厳戒態勢で臨んでいる。鹿児島で高病原性鳥インフルエンザの感染を確認されたのが、25日午後、鹿児島県 出水(いずみ)市高尾野町の養鶏場で、簡易検査で9羽中8羽がA型インフルエンザ陽性の反応がでたことから追加検査。26日に、採卵鶏約8600羽を高病原性鳥インフルエンザ疑似患畜と認定した。また、26日午前、愛知県豊橋市大岩町の養鶏場の採卵鶏の死亡鶏5羽のうち4羽にA型インフルエンザ陽性の反応があり、27日未明、追加検査の結果H5亜型判明、約15万羽(成鶏12万羽、育成鶏3万羽)を高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜と確認した。これを受けて、農水省では連日「高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部」を開催。殺処分・焼埋却等の防疫措置を迅速に行うよう手配すると共に、感染経路等の究明や全都道府県に対する本病の早期発見及び早期通報の徹底を促した。なお、宮崎県の1例目の高病原性鳥インフルエンザ発生農場を中心とする移動制限区域内は、感染確認検査の結果、すべて陰性と確認。これを受け、家きん疾病小委員会の意見を踏まえ、異常の有無の確認を徹底した上で、移動制限区域内の採卵鶏農場からの卵の出荷制限を解除された。ただし、 家きんについては、引き続き移動を禁止している。