関西電力「陸上養殖方式での魚介類生産・加工販売」参入

      執筆者:motoe

関西電力は、2020年10月7日にIMTエンジニアリング(以下、IMTE)との共同出資で設立した「海幸ゆきのや」において、陸上養殖方式での魚介類生産・加工販売事業に参入すると発表した。「海幸ゆきのや」は、同社がイノベーションラボから事業化する4社目の会社であり、農業・食料領域における事業化は初めてとなる。「海幸ゆきのや」は、クルマエビに匹敵する旨味を有するバナメイエビの生産・加工販売事業を行い、「幸ゆきえび」のブランド名で、食品加工会社や飲食店等への販売を予定しているという。本事業は、完全閉鎖循環式の陸上養殖方式を採用しており、海洋汚染をはじめとする環境負荷低減や、世界的な魚介類需要の高まり、漁獲規制強化への解決策としてSDGsの観点からも、社会課題の解決に寄与するもので、加えて、水質・温度・給餌等の管理・制御にIoT、AI、画像解析といった同社グループのDX技術を、また、育成過程での生残率改善・生産性向上に同社の技術研究成果を活用することも期待できる。今後、静岡県磐田市に養殖用プラントを新設する予定であり、2022年1月生産開始、同年5月の販売開始を目指すとしている。新設のプラントが完成するまでは、IMTEが保有するプラント(新潟県妙高市)におけるOEM生産によるバナメイエビを、本年11月上旬から販売する予定だ。さらに、中長期的には、魚介類生産・加工販売のみならず、事業ノウハウを活用したコンサル支援等について、国内に留まらず海外も視野に、事業領域を拡大していく意向。同社は、「中期経営計画(2019-21)」において、社会課題解決に向けた、エネルギー分野以外での新たな領域への拡大・挑戦の一つとして「農業・食料」を掲げており、中期経営計画の実現に向け、海幸ゆきのやをはじめとする、これまでにない様々なイノベーションに関する取組みを展開し、新規事業、新商品・サービスの開発および既存事業の改革に積極果敢に挑戦していきたいとしている。