農水省、平成22年産国内産米穀のカドミウム含有状況の調査結果を発表

      執筆者:編集部2

農林水産省は、1月28日、水管理による米穀中のカドミウム濃度低減効果を確認するため、平成22年に水管理を実施して生産された国内産米穀について、カドミウム含有状況を調査、その調査結果を公表した。主な調査対象は、本年度水管理を実施し生産された国内産米穀の中から、過去3回の調査でカドミウム濃度が0.4 mg/kgを超える米穀を1回以上生産した水田が存在する地域で生産された米穀で、水管理を実際に行った全国4万ヘクタールの水田で生産された米穀から、重点調査として24点、一般調査として173点、計197点の米穀試料を採取し、それぞれのカドミウム濃度を測定・分析した。その結果、カドミウム濃度は196点は0.4 mg/kg以下であり、残りの1点は0.58 mg/kgだった。このことは、水管理によって米穀中のカドミウム濃度が低く抑えられることを示している。この結果を受け、農水省では、自治体や関係団体等が行う米穀中のカドミウム濃度低減対策を支援するとともに、他の地域に対しても引き続き低減対策を推進していくとした。なお、本年2月28日、食品衛生法に基づく米のカドミウム基準は現在の「1.0mg/kg未満」から「0.4mg/kg以下」に改正される。