富士経済、健康美容食品の国内市場調査結果を発表
執筆者:編集部
(株)富士経済は、健康(Health)や美容(Beauty)に良いというコンセプトを持つ健康美容食品(H・Bフーズ)の市場を調査した。その結果を調査報告書「H・Bフーズマーケティング便覧 2011」全3巻にまとめた。各巻の内容は「No.1-健康志向食品編-」「No.2-機能志向食品編-」「No.3-総括編-」となっている。H・Bフーズ市場は縮小が続いていたが、2010年は肝機能改善や美肌効果を訴求したドリンク類などが好調だったことから、微増ながら2004年以来のプラス成長に転じると見込まれる。ただ、目立った新規成分や新商品が登場していない中で成長分野は限定的となっており、2011年は伸びの鈍化が予測される。2010年の訴求効能別市場のシェアトップ3は、整腸効果、生活習慣病予防、滋養・強壮と見込まれる。注目市場としては、美肌効果、骨・関節サポート、肝機能改善、貧血予防・改善があげられる。美肌効果市場の成長は鈍化しつつあるが、今後も堅調な推移が続く見込み。 骨・関節サポート市場では通信販売を主体に展開する企業が躍進。一方で市場の50%以上を占めるドリンク類は、縮小傾向。肝機能改善市場では、「ウコンの力」(ハウス食品)が市場を牽引、ドリンク類が40%近くを占める。また、オルニチン配合の「1杯でしじみ70個分のちから」(永谷園)が人気を博し、オルニチン配合商品が相次いで発売されている。貧血予防・改善市場では、ドリンク類の宅配販売の減少に伴い、店舗販売を強化する傾向にある。同社発行の当報告書は、各105,000円、全巻セット283,500円、全巻セット+CD-R304,500円(いずれも税込)。