放射能汚染野菜 出荷停止と返品の山
執筆者:編集部
福島県原発の放射能漏れによる野菜汚染は東京の台所を大きく直撃している。東京・築地にある東京シティ青果では連日の返品の山で集荷場は満杯の状況。現在、返品されてくる野菜はほうれん草、カキナを中心とした葉野菜だが、なかにはトマト、ピーマンまで混ざっている。福島県、茨城県、栃木県、群馬県と表示されているだけで返品対象となり、現場では産地へ返すこともできず廃棄処分に困っているのが現状だ。同社では世間の風評に惑わされないよう呼びかけているが、改善されるどころか輪をかけて返品の山が押しかけている。現在、東京シティでは4県の野菜は一切入荷しておらず、葉野菜の出荷は事実上、ストップしている。一方、都内の青果店では葉野菜の入荷ができず、根野菜、果物のみで営業を続けている。お客も放射能情報を知っているため、ほとんど買う人はなく、通常の2割も売り上げがないと嘆いている。放射能汚染はほうれん草、カナキに限ったことではなく、被爆地域の野菜、果実、米、肉、魚などはすべからず汚染されていることは明白。ほうれん草とカナキ、だけを名指しに発表する行政に批判が上がっている。