農水省、外食産業団体等に対し「生食用食肉の取扱いの注意喚起」ほか要請
執筆者:編集部2
富山県等に展開する焼肉チェーン「焼肉酒家えびす」での腸管出血性大腸菌O-111による集団食中毒問題について、5月9日、厚生労働省が都道府県知事等に緊急監視の実施を指示。これを踏まえ、農林水産省は、外食産業団体(2団体)と食肉関係団体(19団体)に対して、同日、傘下企業等へ衛生管理の徹底等の周知を要請した。農水省では、同事件発生を受け、5月2日付けで既に「生食用食肉の取扱いについて」を発出し、「生食用食肉等の安全性確保について」(平成10年9月11日厚労省生活衛生局長通知)に基づいた食肉の衛生的な管理、及び食中毒の防止に関する正確な知識の普及について注意喚起を行った。しかしながら、依然として、多くの重症患者が確認されていることから、厚労省が、同様の食中毒の発生防止を図る観点から都道府県知事等に緊急監視の実施を指示。農水省でも、改めて、衛生管理の徹底及び消費者への正確な情報提供を求めた。また、5月10日には、厚労省が、生食用食肉を提供する飲食店に対し、利用者に対し提供された生食用食肉が適切に加工を行っている旨を情報提供するよう指導するとともに、営業者間における食肉の取引において、衛生基準通知に基づく生食用の加工を行っているか否かを文書で確認することを営業者に指導するよう、都道府県知事等に通知。農水省もこれに倣い、外食産業団体等の関係団体に同件の周知徹底を要請した。