イオン「トップバリュ 国産黒毛和牛」全頭検査開始
執筆者:編集部
イオンは「トップバリュ 国産黒毛和牛」として販売するすべての肉牛について放射性物質に対する全頭検査を開始した。「トップバリュ 国産黒毛和牛」についてはこれまでも肥育農家における飼料や水の体系的な管理を実施しており、牛に餌として与えられた稲わらから国の暫定許容値を超える放射性セシウムが次々と検出されている状況を受け、「トップバリュ国産黒毛和牛」として販売する商品については第三者検査機関にて測定機器(ゲルマニウム半導体検出器)を用いて放射性物質を検査する体制をとっていく。すでに、7月13日から同商品向けに出荷された牛について検査を開始しており、7月28日から関東地区の「イオン」「マックスバリュ」計115店舗にて、同全頭検査を実施した商品を展開している。検査はゲルマニウム半導体検出器を用いたガンマ線スペクトロメトリーによる核種分析法を用いる。同分析法は厚生労働省の「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」において放射性セシウム等のガンマ線放出核種の測定に有効とされているもの。検査する対象の肉牛の精肉を検体器に充填し、検体器を半導体検出器内に入れる。外部から検体を遮断し、放射性物質の含有量を高度に解析する。