カゴメ、トマトジュースの継続的摂取が精子の運動率を改善することを確認
執筆者:編集部
カゴメ(株)と国際医療福祉大学病院リプロダクションセンター 岩本晃明医師は、トマトジュースの継続的な摂取が男性不妊患者の精子の運動率や精液中の白血球数(炎症の度合いを示す指標)を改善することを確認した。トマトジュースを飲むことで男性不妊の予防や改善が期待される。本研究内容は第56回日本生殖医学会(12月8、9日、パシフィコ横浜)において発表される。これまでの研究で、精子に悪影響を与える因子のひとつとして、生体内、特に精巣などの精子に関係する臓器での活性酸素が指摘されており、男性不妊に対しては、ビタミンEなどの抗酸化剤が症状の緩和や悪化抑制に有効であるとされている。また、トマトの成分リコピンは、優れた活性酸素消去能力を有し、さらに精巣中に高い濃度で存在することが報告されていた。