ビール大手4社 拡大する低アルコール市場に攻勢かける
執筆者:編集部
2011年に市場規模が前年比105%となり過去最大規模に拡大した低アルコール飲料(以下RTD)市場は、12年も前年比102%と見込まれており引き続き拡大が続く。ビール大手4社のRTD昨年は東日本大震災で工場が被災し影響が出たが、今年は攻勢をかける。サントリー酒類の11年販売数量は前年比110%の4014万箱となり、「-196℃ストロングゼロ」が好調に推移。「ほろよい」も同175%の1073万箱となった。12年は2月から「-196℃ストロングゼロ」をリニューアル発売する他、3月6日からは「ほろよい〈ワインサワー〉」も投入する。ワインの華やかな香りが特徴でフルーティーで飲みやすい味わいを実現した。販売数量は前年比105%の4200万箱を計画。キリンビール11年は東日本大震災の影響を受け前年比96・4%の3220万箱となったが、主力「氷結」は同104・4%の2860万箱と健闘した。今年は2月8日から白ワインを炭酸水で割った「ワインカクテルスプリッツア」を発売。3月11日からは「氷結やさしい果実の3%白桃」を新発売する他、同既存シリーズの味覚・パッケージもリニューアルする。販売計画は同114%の3670万箱。 アサヒビールも11年は東日本大震災の影響を受け販売数量は前年比90.4%と前年を割ったが、「Slat(すらっと)」や「チューハイ果実の瞬間」が好調に推移。今年1月31日からは「カクテルパートナーフワリッチ 桃のカクテル」を発売する他、2月7日からはアルコール9%の「スパークス 刺激的カシスオレンジ」を投入。販売数量は前年比124%を計画している。 サッポロビール11年は「ネクターサワースパークリングピーチ」「ジンジャーハイボール」が伸長し合計で前年比134%。今年は「RTDチャンレンジ元年」として、販売目標も同369%の250万箱を目指す。新商品では2月29日から「トライアングルジンジャーハイボール」、3月21日から「ネクターサワースパークリングピーチ」を発売し強化。新基軸ブランドとして1月18日から「おいしいマッコリ〈ピンクグレープフルーツ〉」を発売。