2011年洋酒全体は拡大もウイスキー鈍化

      執筆者:編集部

洋酒酒造組合は2月6日、2011年1〜12月のウイスキーやスピリッツなどの洋酒移出数量を発表した。ウイスキーは前年比98・3%の7万9874klで、スピリッツが同102・1%の28万338kl、リキュールが同104・4%の172万3763klで洋酒合計が同103・8%の209万3414klとなった。ウイスキーは一昨年の大幅な拡大から落ち着いた感はあるが、12月単月は同101・1%の9428klと前年同月を上回った。サントリー酒類の11年ウイスキーは、主力「角瓶」の出荷調整の影響でほぼ前年並みとなったが、ハイボール缶も含め換算すると同103%で着地。ハイボールでは「ハイボールバー」を開店するなど強化し取扱店は18万店に拡大した。12年はハイボールウイスキーの拡大に加え、プレミアムウイスキーの価値訴求として「山崎」や「白州」で通年商品を発売。新たな飲用スタイルの提案では「ブランデースプリッツーアー」などを投入し新たな需要創造を図る。また、アサヒビールの洋酒11年の販売実績は前年比101・6%となった。「ブラックニッカクリアブレンド」を「ブラックニッカクリア」に一新し、味とパッケージをリニューアルするなど強化。「竹鶴」では〈WWA2011受賞記念ラベル〉も発売した。12年は「ブラックニッカクリア」を重点ブランドとして強化する他、「竹鶴」「余市」で価値訴求する。販売計画は同107・1%を目標に注力する。