【12月号】 スカイツリーに近い畑で、農業後継者が「東京野菜マルシェ」を結成した。
執筆者:auc_shonin
先日、農住都市センターが実施した「江戸東京野菜探訪ツアー」が開催された。
当フードボイスでも取材して戴いたが、雨に濡れながらの取材でご苦労をかけてしまった。
そのことは、動画配信しているのご覧いただきたい。
勿論参加者もだが、天気予報でも雨マークがついていたが、2~3人の欠席で、殆どの方が参加いただき、有難かった。
このバスツアーの売りが、野菜の収穫体験だ。
亀戸ダイコンの木村佳重さん
その畑だが、江戸川では珍しい亀戸ダイコンを栽培している鹿骨の木村佳重さんと、代々小松菜栽培をしている篠崎の小島啓達さんにお願いした。
2人には、2年前に「良い食材を考える会」が「大人の食育推進講座」を企画した時に、お願いしたが、参加した消費者から好評だったので、木村さんと小島さんは以来、わがネットワークの一員になっている。
木村さん達5人は、今年、「東京野菜マルシェ」と言う、農業後継者グループを立ち上げた。
これまで江戸川と言うと、小松菜栽培が有名だったが、最近の食の多様性から小松菜価格も頭打ちになっていることから、新たな作物を模索していた。
小松菜の小島啓達さん
最近の江戸東京野菜の需要は、スカイツリーの効果で、江東地区の飲食店からも結構引き合いがあるようになった。
亀戸ダイコンや、伝統小松菜はメジャーになっているが、3年前に復活した寺島ナスは、加熱するとトロ味が出ると人気があり、スカイツリーの足元が生れ故郷だ。昨年復活した砂村三寸ニンジンは、甘くてかわいらしいニンジンとして注目されている。
砂村一本ネギも千住ネギのルーツという物語がある。そして青茎三河島菜も荒川区で、癖の無い野菜で今後の需要が期待できる等、スカイツリーを中心にその周りで野菜が復活している。
後は、伝統野菜に限らずどれだけアイテムを揃えるかが重要だけに、葛飾、足立の生産者が栽培している産物をどう取りまとめるか、同マルシェには明るい未来がありそうだ。
頑張れ、石井直美さん、木村重佳さん、小島啓達さん、富沢寛さん、中代正啓さん
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2 江戸東京野菜はここで買えます
江戸東京野菜は、江戸からの伝統と季節を味わう野菜で、もちろん地場野菜です。
地方からやってくる季節の先取り野菜より、ずっと個性的です。
(農産物の生育は天候に左右されますので、収穫予定は変わることがあります)
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