キリン「国産最軽量となるアルミ缶を開発」

      2016/11/25   執筆者:motoe

キリン(社長:磯崎功典)のパッケージング技術研究所(所長:永嶋一史)は、環境に配慮したやさしいパッケージ開発の一環として、ユニバーサル製缶(社長:富永泰夫)と共同で、350ml缶を14.6gから13.8gへ約5%、500ml缶も18.1gから16.8gへ約7%と、国産最軽量となるアルミ缶を開発した。パートナーであるパッケージング技術研究所は、包装容器の開発を専門に行っており、これまで、国内最軽量の炭酸飲料向けワンウェイびんの開発、ビール大びん(リターナブル)の軽量化、ビール中びん(リターナブル)の軽量化、アルミ缶の“缶蓋”の縮径化など、環境に配慮したさまざまな容器を業界に先駆けて展開してた企業。今回のアルミ缶の軽量化にあたっては、“缶胴”が350ml缶で10.9g、500ml缶で13.9g、さらに“缶蓋”が2.9gと“缶胴”、“缶蓋”の両方が国産最軽量となった上、薄肉化をしながらも必要な強度を保てるよう形状などを工夫することで実現化。このアルミ缶の“缶胴”と“缶蓋”を同社でで最大限導入した場合は、製造工程でのCO2排出量が年間約29,600t削減することができ、これは、一般家庭における約1.3万人分の年間CO2排出量に相当するという。なお、本アルミ缶を使用した商品は、キリンビール神戸工場から導入を開始し、2016年11月下旬から順次、ビール、発泡酒、新ジャンル商品などで市場への展開を開始する予定だ。