神奈川県生協連「協同組合を学び直す」セミナー

      執筆者:編集部

神奈川県生活協同組合連合会は3月8日、「協同組合が協同するために私たちが知るべきこと」(協同組合を学び直す)をオルタナティブ生活館2階オリタリアン(横浜市港北区新横浜2丁目84)で開催する。協同組合がこの世界に誕生して170年以上が経過し、協同組合の事業と活動は、地域や人々のくらしの向上に大きな役割を果たしてきた。現在では世界で組合員10億人を超える大きな組織へと発展、国連も持続可能な開発目標(SDGs)を実践する重要なパー トナーの一つとして協同組合を挙げ、その活動に期待している。昨年1130日に決定されたユネスコ無形文化遺産への登録は、「協同組合の思想と実践」を高く評価し、過去の遺産( レガシー)とするのではなく、未来に継承していく遺産(ヘリテイジ)、つまり世界に協同組合の思想と実践を広げていくことの重要性を世界中に訴えたもの。この間、国際協同組合デー、ILOの評価、国際協同組合年と行き詰まる世界の持続可能な発展のための「希望」として、協同組合が評価されている。しかし、わが日本では一連の農協「改革」、農協に対する執拗な攻撃や報道に見られるよ うに、社会一般に協同組合の理念が評価や理解をされているとは言えない。「協同組合は古い」「過去は必要だったかもしれないが今には合わない」との評価は生協の内部にもあるように思われ、協同組合に対して自信と確信を持ち地域で活動していくために農協批判に同調しないように、私たちが知るべきこと~協同組合間の協同や連携の今日的な意義と意味~を学ぶ。講師は日本大学教授髙橋巌氏、東京都国分寺市生まれ。農業経済・地域経済分野の問題を内発的地域開発視点による調査研究を行っている。近年は地域農業生産基盤と内発性を解体する 原発等環境破壊・TPP等自由貿易原理主義に対し、それに抗するオルタナティブにも言及、実務・調査研究経験を踏まえ山間地域、協同組合・共済事業、有機農業、脱原発と資源環境保全・地域エネ ルギー自給、グリーン・ツーリズム、セーフティネット、酪農経済など、農 業経済・食料問題や非営利協同組織における研究業績がある。申し込みは神奈川県生協連 事務局 石田 昌美、TEL 045-473-1031  FAX 045-473-9272。入場無料。