月桂冠「つき」販売累計2億本を機にパッケージ刷新

      執筆者:motoe

月桂冠(社長:大倉治彦、本社:京都府京都市)は、ソフトタイプで人気の高い日本酒「つき」シリーズのパッケージをリニューアルし、8月下旬から全国で発売する。1997年8月に新発売以来、今年で20周年を迎え、その間、販売本数は2Lパック換算で2億本(1997年8月から2017年3月までの累計本数、当社調べ)に達したことにちなむものという。日本酒市場では現在、パック容器に詰めた商品が約5割となっており、中でも、同商品のようなソフトタイプ(アルコール分13度前後)で、比較的大容量、手頃な価格帯の商品が主流となっている。また、ソフトタイプの酒質ゆえに、食事とあわせての飲用や、料理酒としても使用できることなどから、家庭の定番酒となっている。同商品も、家庭での飲酒量や人数、冷蔵庫の収納サイズなどを考慮し、大容量から小容量まで、パック詰6アイテム、カップ詰2アイテムの計8アイテムを揃え、様々な用途に対応することで人気を博してきた。今回のリニューアルでは、温かく親しみやすいオレンジ色を基調とした従来のパッケージデザインを踏襲。「月」のロゴに重ねた正面中央の満月を表す図柄には、江戸期寛永元年(1624年)創業の唐紙の老舗「唐長」(からちょう)を継承する「雲母唐長」(KIRA KARACHO)の監修により、代々受け継がれてきた板木から流れゆく水を表す「観世水」(かんぜみず)を用いるほか、満月の図柄の黄色に濃淡をつけることで、月が満ちていく様子を演出。パック上部には、発売20周年にちなんだキャッチコピー「愛されて20年」「おかげさまで2億本」を配しました(180mL詰およびカップ詰商品には「愛されて20年」のみ表示)。さらに3L詰、2L詰商品の側面には、今年創業380年を迎えた月桂冠の歴史を紹介するコラムを、「創業380年、つき発売20年」、「品質第一の酒造り」「革新的な酒質」などのタイトルで、ロットごとにランダムで掲載している。同社では、この度のリニューアルにより、「つき」ブランドの認知をさらに広め、さらに美味しさの訴求を図る意向だ。