健康ニュース 2月15日号 急増の突然死に注意を!
良く見るBSTV番組の一つに「深層NEWS」があります。午後10時から1時間の番組は、早寝の小子にとっては、若干つらいものもあります。先日「冬に急増、突然死」と言うテーマに興味を持ちメモ用紙を片手に見ました。
番組は循環器専門医の池田敏郎医師がコメンテーターとして出演。血圧の急激な変動が原因で起きる突然死の原因と予防について解説をされました。まだまだ寒い日が続きそうです。ご参考になると思いますのでご紹介します。
12月から2月の冬場は突然死が急増しています。突然死とは「直接の死因が表れてから24時間以内に亡くなる」という定義があることを初めて知りました。
この時期この突然死の多くは血圧が絡んでいます。血圧が高い、低いにかかわらず40代以降の方が注意したいことは、
①起床時②トイレ③ゴミ出し④入浴前の四項目。
それぞれについてメモを基にご紹介します。
①について、起床時に床から出ることによって血圧の変動が生じる。特に室内温度が18度未満の場合、血管事故発生率は3倍ぐらいに上昇します。
②に関しては、トイレの温度が低いことと、力むということが原因で、血圧が急に上がる危険が高くなります。
③については驚きました。ちょっとした行動、ということで室内着でゴミ出しをすることが多いそうですが、1枚何かを羽織るということを心掛けましょう、と注意を呼び掛けています。
④は言うまでもないことかもしれませんが、脱衣所と洗い場、浴槽内の温度差が大きければ多いほど血管事故の発生するリスクが高くなります。くつろいでいた部屋が仮に20度とした場合、部屋から出て脱衣所に入ったときの温度差、また洗い場に入ったときの温度、浴槽内のお湯の温度など一度はきちんと把握しておいたほうが良いのではないでしょうか。
この①から④までいずれの場合にも共通して言えることは、寒いと感じたら即血圧に変動が生じるということで、それによって潜んでいたリスクが発症に結びつくということでしょう。この状態は高齢者に限ってのことではありません。30代後半から十分注意してこの寒い時期を乗り越えていきたいものです。
コメンテーターはさらに解説しています。
入浴の仕方として性別を問わず、親父っぽい入り方を進めています。「親父っぽい入り方?」「あーぁ、どっこいしょ。う~んいい湯だな」とゆっくり湯船に入いる方法だそうです。加えて決して湯船の中で眠らないことを挙げております。気持ちよくなってつい睡魔が現れることもありがちですが、これは通常の睡魔と異なり、脳内の血圧変動によって一種の失神状態を呼び起こしているに過ぎない、ということです。よって眠ってしまうと、無意識の状態で浴槽内で溺死してしまうというのです。データの取り方にもよりますが、浴槽内での溺死の半数がこの時期に発生しています。「極楽」から「地獄」へ直行しないように、特に高齢者は気を付けたいものです。