UCC「コーヒー抽出かす」の食品リサイクルループ構築

      執筆者:shirai

UCC上島珈琲は2018年2月20日、農林水産大臣と環境大臣より認定を受けた「食品リサイクルループ」の取り組みによって栽培された農産物を、UCCグループの外食店舗「珈琲館」の一部店舗でメニュー化して使用することを発表した。「食品リサイクルループ」とは、食品廃棄物を肥料・飼料の原料として活用することで資源を有効活用し、農畜水産物を生産する循環型モデルを指すというもの。食品リサイクル法において、食品リサイクルループの取り組みを食品関連事業者、再生利用事業者、農林漁業者等が共同して再生利用事業計画を作成し、農林水産大臣、環境大臣等から認定を受けることができる。同社は、「カップから農園までの活動で、世界を笑顔にする」をスローガンに、一貫したコーヒー事業を通じて、さまざまなCSR活動を展開。同取り組みは ①「UCC群馬工場」から排出されたコーヒー抽出かすの一部を、同県内にある肥料製造会社で肥料化 ②同県内の農家で、その肥料を使用して野菜を栽培 ③栽培された野菜を、同県内にあるUCCグループの外食店舗「珈琲館」でサンドイッチなどのメニュー化、という内容になっている。同様の取り組みは前例がなく、グループ事業会社(飲食業)と共に構築した、国内コーヒー製造業界初の取り組みとなる。同取り組みで栽培された農産物をメニューで使用する店舗は、珈琲館 けやきウォーク前橋店、珈琲館 高崎小鳥町店、珈琲館 伊勢崎西店の3店舗。対象となるメニューは、ミックスサンドモーニング(ドリンク代+160円)、珈琲館ハウスホットサンド(520円)、珈琲館厚切りカツサンド(680円)の3品。価格はすべて税込。農産物は季節によって変更となる可能性あり。