キッコーマン「“しょうゆ卓上びん”が立体商標登録」

キッコーマンは、1961（昭和36）年より販売している“しょうゆ卓上びん”を、「立体商標」として日本における商標登録の出願をしていたが、このたび、3月30日付で特許庁により登録された（登録番号第6031041号）。「立体商標」制度は、立体的な形状を「商標」として登録し、保護する制度で、日本では1996（平成8）年に導入。商品そのものの外観や、商品の包装容器の形状、立体的な看板、キャラクターを人形や置物のように立体化したもの等が対象となる。登録された「立体商標」には、立体物に文字やロゴなどの図形が印刷されているものが多いが、今回の同“しょうゆ卓上びん”については、文字や図形が表示されていない食品容器として登録された数少ない事例となる。つまり、ロゴや文字が印刷されていなくても、容器をひと目見ただけで、同社の商品と認識できることが公的に認められたことになるわけだ。同社の“しょうゆ卓上びん”は、工業デザインの先駆者として世界的に有名なデザイナー、故・榮久庵憲司(えくあんけんじ)氏によって設計され、1961（昭和36）年に発売されたもの。“持ちやすい・液だれしにくい・倒れにくい”などの機能と、スタイリッシュなデザインが評価され、誕生から50年以上、そのデザインを守り続けられている。現在、同“しょうゆ卓上びん”は世界約100カ国の食卓で親しまれ、これまでに累計5億本以上が出荷されおり、海外では、米国、欧州などですでに「立体商標」として登録されている。