くら寿司「魚のアラを活用した循環フィッシュ」発売

      執筆者:motoe

回転寿司チェーン「無添くら寿司」を運営するくらコーポレーション(代表取締役社長:田中邦彦、所在地:大阪府堺市)は、大手回転寿司チェーン初の取り組みとなる、国産天然魚の食べられない部位を活用する「さかな100%プロジェクト」をスタートさせるが、その最初の取り組みとして、魚のアラを養殖魚用飼料に活用し、育てた「循環フィッシュ」(宇和島産みかんぶり、宇和島産みかんサーモン)を 5月11日より全国のくら寿司で販売を開始する。近年、養殖魚の餌の高騰による魚価の変動、また水産資源の管理や海洋環境の保護が注目されており、同社でも、国産天然魚を提供する際に自社加工センター(貝塚センター)から出る、年間約600トンの骨やアラなどの食べられない部位の活用が課題となっていた。そこで、この度、そのような食べられない部位を活用する取り組みとして、大手回転寿司チェーンで初めて、国産天然魚を余すことなく(100%)活用する同プロジェクトを開始するに至ったという。同プロジェクトは、天然魚の加工の際に出る骨やアラを、養殖魚用飼料として活用し、新たな魚を育てる、環境にも優しい取り組みで。その取り組みから生まれる画期的な魚が、「循環フィッシュ」となる。今回は、宇和島プロジェクトの協力を得て育てた循環フィッシュが、「宇和島産みかんぶり」と「宇和島産みかんサーモン」として提供される。みかんぶり・みかんサーモンは、愛媛県産のみかんの皮や、皮から抽出されたオイルを混ぜた餌で飼育した同店オリジナル商品で、爽やかなみかんの風味が広がり、食べやすいと高い評価を得ている。「宇和島産みかんサーモン」はすでに4月13日から販売されているが、各店舗の仕入れ状況により順次「循環フィッシュ」に入れ替わり、5月11日より、全店「循環フィッシュ」での提供となる。100円(税込108円)。