<コンビニ創業戦記「鈴木貞夫言行録」>(第36回)
2021/04/09
第5章・ソフトブレーン・フィールド時代(その16)
『朝令スピーチ事例集」⑮
――2018・9・4――
全国のみなさん、お早うございます。心のハイタッチを送ります。
先ずは猛烈な台風21号、西日本上陸です。今日から明日にかけて、要警戒です。
今日は『クラシック音楽の日』。1990年(平成2年)に日本音楽協会が制定。
『くしの日』。語呂合わせ。
今日は、今世界的に話題となっている<海洋プラスティックごみ>について。
海のプラスティックごみは、ぺットボトルや包装材、レジ袋といったプラスティック製品が投棄されるなどして発生、年間に800万~1000万トン程度に上るとされます。
ウミガメや海鳥、クジラなどが飲み込んだり、ゴミが絡まって死んだりして、食物連鎖を通じて、生態系への悪影響が懸念されています。
またハワイや中南米、アジアの有名観光地の海岸に、大量のプラゴミが漂着して、環境汚染が深刻な状態にあることを、テレビが報道していました。
今年6月には、「カナダG7首脳会議」で、EUとカナダが、削減に向けた数値目標を盛り込んだ「海洋プラスチック憲章」を採択しましたが、日本と米国は署名を拒否して
批判を浴びました。
日本のプラゴミ発生量は年約900万トン、うち6~7割は焼却しています。
焼却は化石燃料を燃やすことと同じで、地球温暖化には悪影響をあたえることになる、として、EUではリサイクルとは認めていません。
これまで日本は、プラゴミを中国やアジア諸国に輸出して処理を任せてきましたが、昨年末、中国は輸入を禁止し、アジア諸国でも、処理が追い付いていない現状です。
プラスチック自体は、人間にとって有用な素材ですが、リサイクルの体制が不十分な中で、如何に使用量を減少させるかが、大きな課題になっています。
最近、外食産業やスーパーなどで、レジ袋やストロー、カップのプラスチック使用を
中止する動きも出ており、毎日の暮らしの中で如何に、プラスチックの使い捨てを減少させるかに関心が高まっています。
今日の発句は
『青葡萄 皮ごと食べて 秋は来ぬ』
『八片の キバナコスモス 咲き乱れ』
『台風や 二百十日は 一昨昨日』
今週も<お陽様顔出し「ワッハッハ!」>で元気に行こう!
――2018・9・11――
全国のみなさん、お早うございます。心のハイタッチを送ります。
先週は、過去最高風速と云われる台風21号が関西を直撃した上に、震度7を超える北海道肝振東部地震という二つの大災害が、連続して発生しました。
時あたかも、今日・9月11日は、17年前の2001年(平成13年)、21世紀が始まったばかりの世界を震撼させた「アメリカ・同時多発テロ」が起きた日です。
特に、テロリスト「アルカイダ」集団によってハイジャックされたジェット旅客機が、乗客のせたままNYの世界貿易センター「WTCビル」に突入する映像は、繰り返しテレビで放映されて世界中を震撼させ、いまだに忘れることができません。
これはもちろん自然災害ではなく恐るべきテロでしたが、最先端科学技術の粋を集めた超高層ビルが倒壊するという大規模災害でもありました。
京都大学の中西寛教授の毎日新聞論説によると、「WTCビル倒壊事故原因の調査」は、アメリカ議会の委嘱により国立標準技術研究所(NIST)が4年の年月を掛けて調査し、2005年(平成17年)に公表されました。
報告書は、WTCビルが、1970年建設当時の建築基準を満たしていたこと、航空機突入に伴う衝撃と火災で構造性が劣化し、構造が歪んだことで荷重バランスが崩れ連鎖的に倒壊したことを明らかにしました。
この報告書で興味深いのは、建物構造や防火設備の改善と共に、「避難体制の強化」を提言していることです。
いかなる大規模衝撃にも備えられるように建築基準を設定することは現実的ではないとして、最悪の場合でも、ビル内の人員が安全に避難できるまで、倒壊しない程度の強度を保ち、迅速な避難を実現するための制度作りを提言し、避難が最優先事項としています。
日本にとってWBC倒壊事故に相当するのは、フクシマ原発事故です。
フクシマ事故後に、複数の調査報告書が出ましたが、残念ながらその内容は、NIST報告書の分析には遠く及ばないといいます。
事故後に発足した日本原子力委員会は、原発運営の安全基準は強化しましたが、想定外の事故に備えた「実効的な避難計画は全く不十分」だからです。
NIST報告書は、「科学技術の限界を自覚し、命を守る避難体制の充実することが、より効果的な防災への道である」と教えています。十分に参考にするべき思います。
今日の発句は
『凄まじき 肝振地震に 息を呑む』
『侘びしくも 朝顔を打つ 秋の雨』
『天晴れや 自分に勝ちし 二十かな』
今週も<お陽様顔出し「ワッハッは!」>で元気に行こう!
――2018・9・19
全国の皆さん、お早うございます。心のハイタッチを送ります。
今日は『苗字の日』。
148年前の1870年(明治3年)、4民平等の苗字制度が採用された日を記念。
さて今週9月21日(金)は、「国際平和デ―」=「ワールド・ピース・デ―」。
「国際平和デ―」は、一人のイギリス人が働きかけて、国連が全会一致で定めた日です。
イギリスのドキュメンタリー映画監督・ジェレミ―・ギリ―さん(49歳)は、20年前、1998年(平成10年)29歳の時、平和をテーマとした映像作品を企画した際、「平和の記念日」がないことに気付き、世界中の協力を得たいと「ピース・ワン・デ―・プロジェクト」を立ち上げ、123カ国を訪れて、世界のノーベル平和賞受賞者や指導者たちに協力を求めます。
その「停戦と非暴力」の呼び掛けが実り、3年後2001年に国連で全会一致、9月21日が、「国際ピースデ―」に定められました。
何故21日なのか。ギリ―さんの祖父が、第2次大戦時日本軍の捕虜となり、収監されていたが、終戦時、被爆直後の長崎港から、生き残った21人の戦友たちとイギリスに無事帰国を果たし、以来、「21」は祖父のラッキ―・ナンバーだったからだといいます。
自らの活動を映画化したのがドキュメンタリー・「ザ・ディ・アフター・ピース」です。
2010年(平成22年)2月に、日本の映画配給会社『ユナイテッド』・関根健次(42歳)社長が、このDVDをニューヨークで購入して感銘します。
「一人の人間が国連を動かし、世界に影響を与えた「ピースデ―」の活動を日本にも広げたい」と日本での上映会を始めます。
2013年、8人の若手企業経営者たちと「ピースデ―・ジャパン」を立ち上げました。
今年9月2日には、幕張海浜公園で「日本のピースデ―元年」として、「ピースデ―・2018」の大規模イベントを開催、ギリ―さんも出席してスピーチ、6500人以上が参加しました。
この21日(金)には、東京千代田区で、「ピースデ―宣言」を行う予定です。
また22日(土)には、JICA横浜で「国際平和映像祭・2018」開催されます。
一人の人間の熱い思いが、世界を動かす実例です。
今日の発句は
『秋梅雨や しぶき飛ばして バス走る』
『秋風や 朝顔の数 減りにけり』
『秋空に 広がれ ワールドピースデ―』
今週も、<お陽さま顔出し『ワッハッハ!』>で元気に行こう!
――2018・9・26――
全国のみなさん、お早うございます。心のハイタッチを送ります。
今日、9月26日は、人類の悲願である『核兵器全面廃絶の国際デ―』。
2013年(平成25年)、国連総会で初めて核軍縮に関するハイレベル会合が開催されたことを記念して国連が制定。
『台風襲来の日』。統計上、台風の多い日。
戦後の有名な「洞爺丸台風」「狩野川台風」「伊勢湾台風」もこの日。
さて今日は『健康経営』の話です。
従業員の健康増進に、積極的に取り組む企業が増えています。
経産省では、「健康経営」を、長時間労働の是正や効率化を求める「働き方改革と共」に、「車の両輪」に位置付けています。
24日(月)の毎日新聞記事に、味の素が、2年連続で東京証券取引所の「健康経営銘柄」に選ばれた記事が出ていました。
「味の素」では、≪社員が健康に働くことが会社の成長につながる≫との考えから、就業規則のほかに「健康管理規定」を制定し、産業医による「全員面談」を実施することに加え、この8月から全社員3500人を対象にして、健康支援アプリ「からだかわるNabi」を導入しました。
利用料は会社負担で、会社が貸与するスマートフォンの利用者を対象に約800人が利用、さらに増やして行く方針と云います。是非参考にしたいですね。
世界保健機構(WHO)が、1949年(昭和24年)に定めた健康の定義によると、
『健康とは、身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、単に病気がないとか、
虚弱でないと云う事ではない』です。
この定義は、「病気がない」「体が丈夫」などの『身体的健康』にとどまらず、「不安や悩みがない」「前向きに生きている」などの『精神的健康』、「人間関係がいい」「他人から愛されている」などの『社会的健康』の三つの調和を視野に入れている点で、高い評価をされています。
いま、地球環境も世界経済も、そして日本社会も、大きく揺れ動いていく時代です。
『三つの健康を増進する健康経営』で、時代の荒波を乗り切って生きたいと思います。
今日の発句は
『寂しきは ベランダ・ゴーヤの 後始末』
『在りし日の 君想い出す 彼岸花』
『名月を かすめて低き 雲流る』 』
今週も、<お陽さま顔出し『ワッハッハ!』>で、元気に行こう!
『鈴木貞夫年譜・2018年度第3四半期③』
9月度
4日・役員ミ―ティング
6日・第152回SC会――紫CC あやめC
11日・役員ミ―ティング
フードボイス協議会
19日・部門長会議
20日・取締役会
監査役協義会
26日・役員ミ―ティング 以上
(以下次号「鈴木貞夫言行録」第37回に続く)
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