ハウス「遺伝子配列による虫異物同定技術」確立
執筆者:motoe
ハウス⾷品グループ本社とハウス⾷品分析テクノサービスは、共同開発した⾍異物同定技術をライセンスし、分析キット「⾍異物同定⽤プライマー」として、ファスマックから11⽉5⽇より発売。また、ハウス⾷品分析テクノサービスでも同キットを使⽤した受託分析を開始するという。同技術は、⾍種の同定に特徴的な遺伝⼦配列となる3ヶ所(16SリボソームRNA遺伝⼦上の1ヶ所、シトクロームC酸化酵素サブユニットI遺伝上の2ヶ所)に存在する約130〜200塩基の短い遺伝⼦配列を解析して、⾍種を同定するもの。従来使⽤してきた遺伝⼦配列による同定法と⽐べて、加⼯処理を受けた異物も同定しやすく、より多くの種類を同定できる⽅法という。さらに、今回の技術は、同社の分析メニューに加えるだけでなく、⾍種の特定により⽣息域や⾷性から混⼊経路の推定や防⾍策の策定ができるため、⾷の安全・安⼼を⽀える技術として今後の活⽤も期待できるそう。 なお、本技術については、2017年9⽉に特許出願済、2017年の⽇本⾷品衛⽣学会第113回学術 講演会でのポスター発表が優秀発表賞を受賞している。