キリン「ビアナビ」キリンシティ2店舗でテスト展開開始
執筆者:shirai
キリンは11月8日(木)から12月16日(日)までの約1カ月間、AIを活用することでユーザーが自覚していない嗜好を予測し、好みに合ったクラフトビールをナビゲーションするサービス「ビアナビ」のテスト展開を、キリンシティプラス池袋WACCA、キリンシティプラス横浜ベイクォーター2店舗で行う。同サービスは、キリンの酒類技術研究所が蓄積してきたビールの嗜好データ・知見を用いて、国立研究開発法人 産業技術総合研究所に設置された人工知能技術コンソーシアムのAIリビングラボWGと共同で開発したサービス。「料理の献立を考えるのが好きですか?」「パクチーは好きですか?」など、自分のライフスタイルや食の嗜好性など、10問程度の簡単な質問に答えることで、同社が保有する嗜好データから回答者が好むクラフトビールの傾向を予測し、おすすめのクラフトビールをナビゲーションする。テスト展開ではiPad miniを使って質問に回答することで、「ブルックリン ラガー」「JAZZBERRY」「Daydream」「496」の4種類の中から嗜好に合ったクラフトビールを提案する。クラフトビール市場は直近5年間で約2倍に拡大しており、今後もさらなる拡大が見込まれている。同サービスは、ユーザーの“購買行動”や“味覚”の好みをベースとしたレコメンドサービスとは異なり、インターネット上のさまざまなサーバーに蓄積されるビッグデータや自社サイトのログデータなどを一元管理・分析し、最終的に広告配信などのアクションプランの最適化を実現するためのプラットフォームである「DMP」とAIアルゴリズムを活用することで、“自分の自覚していない嗜好”を提案することができる。クラフトビールの経験が少ないユーザーでも、商品を選択しやすく、好みのビールが見つけやすくなることで、クラフトビールへの接点や飲用体験を増やし、ビール市場自体の魅力化、活性化につなげたいという狙いがある。■サービス名 :「ビアナビ」 ■テスト展開期間:2018年11月8日(木)~12月16日(日) ■展開店舗:キリンシティプラス池袋WACCA キリンシティプラス横浜ベイクォーター