川崎市中央卸売市場北部市場「発酵熟成熟鮮魚」販売開始
執筆者:motoe
明治大学とミートエポック(本社:川崎市多摩区、代表取締役社長:跡部美樹雄 、取締役 明治大学農学部教授 村上周一郎)は、産学連携事業として熟成肉の共同研究を開始し、安全でかつ迅速に熟成することができる日本初の熟成製造技術「エイジングシート」(特許出願中)を展開しているが、今回、川崎北部市場水産仲卸協同組合(所在地:川崎市宮前区、理事長:種村誠二)は、この「エイジングシート」を使用して「魚の熟成化」に成功した。日本人の魚消費量の低下により、国内の魚市場は混迷、昭和57年から営業を開始した川崎市中央卸売市場北部市場水産部も昭和63年に約85,000 トンあった水産物の取扱い数量は、昨年、3分の1の約26,000トン近くまで減少している現状をふまえ、同組合は川崎市北部市場として「新しいブランド」の確立が必要と考え、この度、「エイジングシート」を活用した「発酵熟成熟鮮魚(商標出願中)」を商品化することにしたという。 魚は、通常約7日目から腐敗が始まり、腐敗臭が放たれるが、同商品は、約20~23日間の長期熟成期間にも拘らず“新鮮さが保たれた魚”、臭みがなくなり熟成香といわれるミルクやナッツに似た芳醇な独特な香りが特徴の付加価値のある商品として市場の再興に拍車をかけいくことが期待されている。さらに、11月15日より「にっぱん」は、新たなチャレンジの一環として同商品を販売することとし、着席型大型店「寿司 魚がし日本一 川崎店」、立喰店「寿司 魚がし日本一 みなとみらい店」、魚河岸料理「青ゆず寅 豊洲」など三店舗で、同商品を使用した、にぎり寿司、刺身、焼き魚を提供。特に、まぐろと同商品の食べ比べができる「熟成まぐろ食べ比べ4貫セット」(980円・税抜)を通じ、新たな商品として訴求していくという。