明治「調製液状乳の製造に関わる承認」を取得
執筆者:shirai
明治は、調製液状乳(以下、液体ミルク)の製造に関わる承認を厚生労働大臣より2019年1月31日に取得。同社はこの承認を受け、商品化に向けた取り組みを引き続き進めることを発表した。同社は「『おいしさ・楽しさ』の世界を拡げ、『健康・安心』への期待に応えてゆく」といったグループ理念のもと、乳児用ミルクが必要な乳児の健全な発育を担う責任に応えるため、1923年から乳児用ミルク事業に携わっている。そして、「赤ちゃんにとっては母乳が最良の栄養源である」という考えのもと、一つ一つの成分を母乳に近づけ、母乳で育つ乳児と同じ発育を目指して取り組んできた。また、同社グループでは「CSR2026ビジョン」を策定し「こころとからだの健康に貢献」「環境との調和」「豊かな社会づくり」の3つのテーマを掲げおり、これらのテーマごとの取り組みを推進することで同社グループならではのCSR活動を推進し、社会課題の解決に貢献していきたいと考えている。以上の考えのもと、同社は災害時の乳児の栄養摂取や、使用する際の利便性の向上を目指した液体ミルクの販売に向けた取り組みを進める方針を打ち出した。衛生的な水を確保できなくなる可能性がある災害時などの環境下においても、乳児が安心して栄養摂取できる液体ミルクを提供することで、乳児の健全な発育に貢献したいとしている。なお、災害備蓄にあわせ、強固な堅牢性をもったスチール製の缶を容器に採用し、同社の国内工場で製造を行う。また、開発された液体ミルクは、同社が母乳を手本に乳児の確かな発育を目指す「ほほえみブランド」での商品化を目指す。【 承認概要 】(1)承認日:2019年1月31日 (2)包装材質:スチール缶 (3)内容量:240ml (4)賞味期限:1年 【 今後の取り組み 】(1)特別用途食品(乳児用調製液状乳)としての許可取得に向けた取り組み:厚生労働大臣の承認を受け、消費者庁への特別用途食品(乳児用調製液状乳)としての表示許可取得に向けた準備を進める。 (2)液体ミルクの啓発活動および災害備蓄に向けた取り組み:液体ミルクを安心して利用できるよう、製品の特性や使用方法などの理解を促進する啓発活動を行う。また、災害備蓄に向けた取り組みとしては、都道府県や市区町村、公共機関といった公的機関との連携を行い災害時における乳児の栄養摂取環境を整える取り組みを進めていく方針。さらに、災害への備えは家庭における取り組みも大切であると考え、各家庭での備蓄の重要性に関する理解促進に向けた取り組みも進めていく。