氷見市×早大×森永製菓「住民の健康づくり」協定締結
執筆者:motoe
氷見市で取り組んでいる「きときと100歳体操事業」などの介護予防事業をはじめとした住民の健康づくりについて、氷見市、早稲田大学スポーツ科学学術院及び森永製菓が産学官で包括協定を締結した。超高齢社会を迎え、健康寿命を延ばすためにフレイル対策が注目されているが、その中でも、高齢者が要介護に至る原因としてサルコペニアが影響するといわれている。平成28年から29年において、早稲田大学と森永製菓は、氷見市をフィールドとした産学共同による研究で、介護予防教室に通う虚弱な高齢者が運動後にプロテインを摂取することで筋肉量が増加し、サルコペニアに効果があるということを解明。この成果を踏まえ、同協定では、一般の高齢者でも同様の効果が得られるか検証し、フレイル対策と合わせその成果を広く氷見市民に広報することで、市民の介護予防をはじめとした健康づくりをより先駆的に推進するという。また、早稲田大学スポーツ科学学術院や森永製菓が積み上げてきたスポーツ科学、スポーツ栄養のノウハウを生かし、栄養指導や体づくりのサポートなど、幅広い世代にわたる新たな取り組みが期待されている。なお、同協定において、早稲田大学は、氷見市の介護予防事業の現状と課題の分析、施策のコンサル。また、メディアを用いた普及、知財の提供、健康増進に係る事業協力を行うほか、森永製菓は、栄養指導による健康づくりのサポートのほか、介護予防施策へのコンサル、実証実験における栄養補助食品(プロテイン)の提供や知財の提供。氷見市は、各種健康・介護関連データの提供や介護予防事業における研究フィールドの提供と、それぞれの強みを活かした『住民の健康づくりの推進に向けた取り組み』を効果的に事業展開することで、市民の健康寿命の延伸を図ることができ、元気高齢者の創出による活力ある氷見市を目指す。