キリンビール「AIを活用した濾過計画システム」導入
執筆者:motoe
キリンビール(代表取締役社長:布施孝之)は、ビールを製造する醸造工程において、AIを活用して最適な濾過計画を立案するシステムをNTTデータ(代表取締役社長:本間洋)と共同で開発。3月上旬から同社福岡工場(工場長:小髙正寛)で試運用を開始し、4月から本格稼働する予定だ。消費者のニーズが多様化する中で、求められる商品を届けるために、同社では本社・各工場で連携して製造計画を立てているが、福岡工場でもビールを醸造する「仕込」「濾過」や、「パッケージング工程」などの製造計画を立てており、今回はAIを活用して「濾過計画業務」を自動化する。「濾過計画業務」は熟練者の知見に頼る部分が多く、様々な条件を勘案しながら立案するものであり、同システムは、福岡工場の熟練者から計画立案のノウハウをヒアリングし、8カ月かけて構築。同システム導入により、熟練者が1回につき最大6.5時間程度かけていた計画が最短30分に短縮され、年間で最大9割強、約1,500時間の効率化につながるという。【システム概要】■概要:ビール類を濾過する工程の「濾過計画業務」をAIによって自動化/今まで1回あたり最大6.5時間かかっていた作業を30~60分に短縮 ■投資額:4,500万円 ■稼働開始時期:3月上旬に試運用開始、4月に本格稼働予定