西友×日立「AI需要予測型自動発注サービス」導入
執筆者:motoe
西友(社長兼最高経営責任者:リオネル・デスクリー)は、このたび、日立製作所(執行役社長兼CEO:東原敏昭/以下、日立)との協創を通じ、AIによる需要予測に基づき自動発注を行うシステムとして、日立の「Hitachi Digital Solution for Retail/AI需要予測型自動発注サービス」を、10月から全国の店舗への導入を開始する。対象は、西友が販売する弁当・惣菜売場の商品のうち、西友の自社工場で製造した商品をはじめとする約250アイテム。従来は経験を有する担当者が過去の販売実績などを基に商品ごとに発注を行っていたが、同システムではAIにより店舗・商品ごとに高度な需要予測を行い、それらを基に発注量を決定するとともに、発注作業の自動化を可能にするという。運用は、(1)西友が、店舗の弁当・惣菜売場における過去および発注日の各種データ(商品ごとの在庫・発注・販売・廃棄量、気象、曜日・季節変動、販促イベントなど)を日立に提供。(2)日立が、西友からのデータを、「Hitachi Digital Solution for Retail/AI需要予測型自動発注サービス」のAI技術を用いて分析することで、店舗別・アイテム別の推奨発注量を自動で算出し、西友に提供。(3)日立が、実績値と予測値を比較して自動補正を行うことで、需要予測精度の向上を図るという流れとなる。西友では、本システムを導入することで、担当者が従来行っていた発注業務をAIに任せることにより、店内厨房での加工業務や接客などの店舗オペレーションに一層注力することができるようになるとともに、欠品や食品廃棄ロスの削減を目指す。