日粉×茨城県「トマト黄化葉巻ウイルス検出キット」開発
執筆者:motoe
日本製粉(代表取締役社長:近藤雅之、本店:東京都千代田区)と茨城県農業総合センターは、TYLCVの簡易診断の実用化に向けて共同研究を進めてきたが、今般、「TYLC の免疫学的診断法」について、特許出願申請(2019年4月26日)を行った。この成果をもとに、日本製粉は、TYLCVを生産現場で迅速に検出できる国内唯一のイムノクロマトキット「Agripalette アグリパレット(トマト黄化葉巻ウイルス)(商標出願中)」を開発し、12月23日より同社グループのファスマック(代表取締役社長:布藤聡、本社:神奈川県厚木市)で、販売を開始する。トマト栽培では、TYLCVによる黄化葉巻病が発生し、品質や収量の低下が問題となっているが、同ウイルスはまん延が速く、感染すると大きな減収につながるため、早期に診断し対策を講じる必要がある。しかし、生理障害との区別が難しいため、指導機関や農業者等から同ウイルスを簡易に検出できるキットの開発が求められてきた。今回開発した検出キットを使用することにより、早期診断が可能となり、発病株の抜き取りや媒介虫の防除等により本病のまん延を防止することができるという。【商品概要】■商品名:Agripalette アグリパレット(トマト黄化葉巻ウイルス) ■定価:15,000 円(10個入り)(税抜) ■発売日:12月23日 ■商品の特長:・国内で購入できる唯一のTYLCVイムノクロマトキット/・専門の機器がなくても、ほ場等での診断が可能/・操作が容易で、短時間(30 分程度)で検出が可能/・ラインの数で分かりやすい判定 ■関連情報:特願 2019-082805 号(特許出願中)