カルビー×ホクレン「北海道農産物振興に向け連携協定」

      2020/08/12   執筆者:motoe

カルビーとホクレンは、馬鈴しょ等の北海道産農産物の振興に向けて、流通から商品開発に至る事業全般について協業を進めるため、8月5日に連携協定を締結した。今般の連携によって、国内最大手のスナック菓子メーカーで馬鈴しょの国内生産量の約17%(6分の1)を使用するカルビーと、北海道で農業と経済を牽引する農協の連合会たるホクレンは、共通する事業基盤の強化に取り組むこととなる。カルビーは、2030年に向けた長期ビジョン「Next Calbee 掘りだそう、自然の力。食の未来をつくりだす。」を策定し、ビジョン実現に向けた中期経営計画(2020年3月期~2024年3月期、以下中計)に取り組んでいるが、本連携は、中計で掲げる、国産馬鈴しょ調達量40万トン体制(2019年3月期比20%増)の確立に向けた大きな一歩となる。カルビーは、これまでも広範な馬鈴しょ調達を行ってきましたが、更なる産地分散を進め、安定的な調達体制の強化を図るとともに、貯蔵や物流分野での連携に加え、ホクレングループの生産者が手掛ける馬鈴しょを使用した「ポテトチップス」の商品化を推進。更には、総菜・中食領域でのビジネスプラットフォームの構築や、馬鈴しょ以外の農産物を原料とする製品開発など、中計に盛りこまれた「新たな食領域」での事業確立を目指していくとしている。一方、北海道の農業を取り巻く環境は、海外生産者との競合や足元での営農形態が多様化するなど、大きな変化に直面しており、この中でホクレンは、2019年に迎えた100周年を機にコーポレートメッセージ「つくる人を幸せに、食べる人を笑顔に」を設定し、第13次中期計画(2019年4月~22年3月)では、「販売・購買・営農支援を三位一体とする事業運営」を深化させることを基本方針としている。ホクレンは本連携を、農産物の流通量の確保や、生産者の経営安定化に向けた布石と位置付けており、カルビーとの貯蔵・物流分野におけるノウハウ共有、商品共同開発を通じた市場開拓を進めることで、第13次中期計画の最重要テーマである「生産基盤の維持・強化」に努めていく。なお、連携の第1弾として、ホクレンオリジナルブランドの馬鈴しょ「よくねたいも」を原料にした、新コンセプトのポテトチップス「CHIPS NEXT Original(チップス ネクスト オリジナル)」を8月5日からオンライン限定で発売する。「よくねたいも」は、空気中の酸素や窒素、二酸化炭素等の成分を独自の技術により調整し鮮度を保つ「CA(Controlled Atmosphere調整された空気)貯蔵」と呼ばれる貯蔵方法でじっくりと貯蔵された馬鈴しょで、甘みと旨味があるのが特徴。同商品は、「よくねたいも」の特徴を生かすため、味付けをしておらず、素材本来の甘みを味わうことができ、通常のカルビーの「ポテトチップス」よりも厚さがあり、ホクホクとした食感で食べ応えのある美味しさを楽しめる商品。パッケージは、クラフト包材を採用し、馬鈴しょの花のイラストを全面に配置した上質感のあるデザインで、好きな時に適量で楽しめる、便利なチャック付きのスタンドパック型となっている。販売サイト(カルビー公式オンラインショップ「グラノライフ」)URL:http://shop.calbee.jp/granola/shop/a/a0838/
(内容量:1袋50g、価格:6袋セット<税込1944円(別途送料)>)