アサヒ×キリン「非競争分野における協業」拡大
執筆者:motoe
アサヒ飲料(社長:米女太一)とキリンビバレッジ(社長:堀口英樹)は、2018年9月より展開を実施しているアサヒ飲料直販部門における自動販売機修理業務の協業を中部・近畿圏・九州の3エリアへ拡大する。アサヒ飲料の子会社で自動販売機事業を担うアサヒ飲料販売(社長:遠藤玄一郎)が管理する自動販売機の現地修理業務について、2018年9月よりキリンビバレッジの子会社で自動販売機のメンテナンス業務を担うキリンメンテナンス・サービス(社長:野村浩)へ業務委託し、神奈川エリアでテスト展開を実施。その後、2019年9月より展開エリアを東京都、千葉県、埼玉県、茨城県を加えた1都4県に拡大してきたが、今回、両社ともに協業による成果が確認できたため、2021年1月より、アサヒ飲料販売および九州での自動販売機事業を担う九州アサヒ飲料販売(社長:坂本孝幸)が管理するアサヒ飲料自動販売機の修理協業へと展開エリアを順次拡大することとなった。アサヒ飲料販売では、ルート担当者が担っていた現地メンテナンス作業を1人当たり月間2.4時間削減することにより自動販売機オペレーション業務の効率化が確認され、これにより売り切れロスの低減、サービスレベルの向上といった効果があったという。また、キリンメンテナンス・サービスでは、自動販売機メンテナンス作業件数が増加したことで移動時間が短縮され、従来に比べ、移動時間を含む1件当たりの平均処理時間が約5%削減、また、1日あたりの作業件数が約10%増加。今回の首都圏エリアでの協業展開により、高度なメンテナンス技術を活用・拡大することで、業務効率の向上につながっていることが確認されという。