キリンHD「なでしこ銘柄」に選定される

      執筆者:shirai

キリンホールディングスは、女性活躍推進が優れた企業として、経済産業省・東京証券取引所が共同で選定する「なでしこ銘柄」に選定された。なお、同社は過去にも2018年度・2019年度に「なでしこ銘柄」および2017年度・2020年度に「準なでしこ」に選定されている。「なでしこ銘柄」とは、女性活躍推進に優れた上場企業を、「中長期の企業価値向上」を重視する投資家にとって魅力ある銘柄として紹介することを通じて、企業への投資を促進し、各社の取り組みを加速化していくことを狙いとし、平成24年度より、経済産業省・東京証券取引所の共同で実施している制度。一定のスクリーニング基準を通過した企業について、女性活躍推進に関するスコアリング基準に従って評価を行い、業種ごとに上位企業を「なでしこ銘柄」として選定している。同社は2016年の「新世代エイジョカレッジ」において大賞を受賞した「なりキリンママ・パパ」を全社的に実施し、性別役割分業に対する意識改革や家事育児参画を促すと共に、女性活躍を巡る課題解決を「社会との共有価値(CSV)」と捉え、「なりキリンママ・パパ」のノウハウや女性従業員の声から生まれた制度や施策等、業種を超えた有益な取り組みについて情報発信を行っており、これらを経営陣のコミットの下で推進するガバナンス体制について評価された。キリングループは長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」(略称「KV2027」)を策定し「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業になる」ことを目指しており、「KV2027」の実現に向け、イノベーションを実現する組織能力の強化の1つに「多様な人材と挑戦する風土」を掲げている。同グループは、これまでも女性活躍推進法に先んじて2013年に策定した「キリングループ女性活躍推進計画(KWN2021:キリン・ウィメンズネットワーク2021)」に基づき、計画的に女性の育成や登用を進めてきた。今後も、出産・育児などのライフイベントを両立しながらキャリア形成できる環境整備や、管理職のマネジメント力向上のための取り組み、仕事の意義・目的に立ち戻って仕事そのものを継続的に見直しながら主体的な働き方に取り組む「『働きがい』改革KIRINWorkStyle3.0」などを通じて、女性はもちろん全ての従業員が強みを発揮できる組織づくりを進めていきたいとしている。