キリン「のどごし<生>」リニューアル

      執筆者:motoe

キリンビール(社長:布施孝之)は、同社新ジャンルカテゴリーの最大ブランドとして圧倒的な販売数量を誇る「キリン のどごし<生>」をリニューアルして、3月製造品から順次切り替えることを発表した。「ブラウニング製法」とは、大豆たんぱくからアミノ酸や大豆ペプチドを生成し、糖を加えて加熱することで、深みのある味と香りと黄金色の液色を引き出す同社の特許技術(特許番号:3836117号)。食品中のアミノ酸と糖を加熱することでうまみやコクを出すという、食品の世界ではよく知られている「アミノカルボニル反応」を応用したもので、カレーやおでんなどをじっくり煮込むほどおいしくなるのと同じ原理だ。「新ブラウニング製法」は、従来の「ブラウニング製法」をベースとし、加熱する際に加える糖の組み合わせを改良することによって、雑味を減らすとともに、コク・キレ・のどごしを高めることを実現した技術で、2020年10月にキリンホールディングス社にて特許を取得。(特許番号:6779751号)コロナ禍による生活不安で“節約志向”はさらに高まり、同社調べによると、昨年のビール類市場における新ジャンルの販売数量構成比は初めてビールを上回り、また新ジャンルに対する消費者ニーズは、大きく「爽快さ」「ビールに近い品質(コク)」の2つに分かれており、その中でも「品質がいい」「売れている」など、明確な価値があるブランドの選択傾向が高まっているという。同商品は2005年の発売以来、強みである「ゴクゴク飲める爽快なうまさ」と、明るく元気なブランドイメージで高く評価されており、同社新ジャンルで最大の販売数量を誇る商品。今回のリニューアルでは、特許技術「新ブラウニング製法」を改良することで、ゴクゴク飲める爽快なうまさをさらに磨き、消費者が新ジャンルに期待する「爽快さ」に応えるものという。