日本ユニシス「漁協販路拡大へバーチャル見本市」実験

      2022/02/11   執筆者:motoe

日本ユニシスは、池田漁協、香川県信漁連、農林中央金庫、ただいまの協力のもと、オンラインでの見本市/展示会開催において企画から運用、データ分析までトータルに支援するバーチャル見本市サービス「TradingSquare(トレーディングスクエア)」の実証実験を開始した。「TradingSquare」は、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染リスクを回避しつつ、見本市/展示会の開催に係る主催者と出展者の物理的・時間的負担を低減し、リアルでの開催では難しかった遠方の来場者との商談を可能にすることで、販路拡大に向けた活動を後押しするというもの。全国の漁協では、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響を受け、水産物の消費減退や魚価下落に伴う漁業収入の減少、大規模な展示商談会の中止・延期による対面営業の商談機会減少など多くの課題を抱えており、その現状を受けて、漁業者所得の向上に取り組む香川県信漁連と農林中央金庫では、漁協の新しい営業活動の支援方法を模索していた。そこで、今回、香川県信漁連を主催者、池田漁協を出展者として「TradingSquare」を活用したオンライン展示/商談会を開催し、漁協の販路拡大に向けた新たな活動について実証実験を行うに至ったという。同展示/商談会には、香川県から池田屋ブランドを発信している池田漁協が出展。池田漁協は瀬戸内に浮かぶ小豆島に位置し、組合員の漁師とともに島の食材・瀬戸内の食材の丁寧な取り扱いと品質確保に努め、商品開発や販売活動も積極的に行っている漁協。商品の品質に見合った価格での販売による漁業者等組合員の所得向上という池田漁協の目標に対して、遠方・多忙のバイヤーも来場しやすく、多様なコンテンツで商品の情報を公開できるというオンラインならではのメリットを生かし、今までアプローチの難しかったバイヤーとの商談機会創出を狙うという企画だ。また、実証実験に先立ち、ただいまからバイヤー招致や、商談方法・掲載コンテンツの知見を得るための事前準備セミナーの開催などの協力を得ることで、掲載するコンテンツや商談方法を見直し、商談成約率の向上も目指すという。さらに、農林中央金庫からは、本実証実験における参加企業・団体の調整やバイヤー招致サポート、効果的な商談の実施についても支援を仰ぎ、オンライン展示/商談会の開催とその後のデータ分析による、リード顧客獲得やニーズ把握、販路拡大などの効果を検証する。実証実験期間は、2月7日~18日:オンライン展示/商談会の開催/2月21日~:個別商談の実施。詳細は、https://www.unisys.co.jp/solution/biz/ts/index.html