日本酒造組合中央会「ASIとパートナーシップ締結」
執筆者:motoe
日本酒造組合中央会(Japan Sake and Shochu Makers Association)と、国際ソムリエ協会(Association de la Sommellerie International:以下 ASI)は、世界の主要都市における日本酒の注目度の高まりを背景に、世界のガストロノミー界を舞台に活躍するソムリエたちに、日本酒についての正しい理解や多様な活用方法に関する認知度の拡大を目指し、パートナーシップを締結した。日本の酒類業界団体が世界60カ国のソムリエ協会を束ねる国際ソムリエ協会とパートナーシップを締結するのは初めてとなる。ASIは世界のソムリエの技術向上や消費者へのワイン&スピリッツに関する啓発などを目的とし、1969年6月にフランス・ランスに設立され、現在パリに本部を置くASIはヨーロッパ、アジア、南北アメリカ各国、日本を含む世界 60カ国のソムリエ協会が加盟。ソムリエ同士の交流、テキストやセミナーなどによる教育プログラムなどの提供だけでなく、国際的なソムリエコンテストを開催するなど、各国のソムリエが学びの歩みを止めることなく、国の枠を超えて活躍するための場を提供している。今回のパートナーシップ締結により、ガストロノミー業界のインフルエンサーである世界市場で躍するソムリエたちとのネットワーク構築が可能になり、日本酒の「和食」という枠を超えた各国様々な料理とのマリアージュにおける幅広さや、その背景にある日本文化、歴史、醸造技術の高さを伝える機会が増えることとなり、今後、お互いの業界に携わるすべてのステークホルダーの知識や技術向上を目指し、そのにある世界の消費者にワインや日本酒の魅力、その多様性を知ってもらうことで、新たな美食体験を提供できることを両者ともに期待しているという。■今後の活動予定:General Assembly(総会)<2022年7月4日~6日 国際ソムリエ協会総会 日本で開催(名古屋)>、ASI Boot Camp (ジュニアソムリエ対象教育プログラム)<2022年9月12日~14日 アジア・オセアニアエリアのブートキャンプ(マレーシア・クアラルンプール)>、ASI Best Sommelier of Asia & Oceania 2022<2022年11月7日~10日 アジア・オセアニア大陸最優秀ソムリエコンテスト(台湾)>ASI Best Sommelier of the World<2023年2月7日~12日 世界最優秀ソムリエコンテスト(フランス・パリ)>