くら寿司「日本サービス大賞にて農林水産大臣賞」受賞
執筆者:motoe
回転寿司チェーン「くら寿司」を運営する、くら寿司(代表取締役社長:田中邦彦、所在地:大阪府堺市)は、「第4回日本サービス大賞」(主催:公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会)において「農林水産大臣賞」を受賞した。日本サービス大賞は「革新的な優れたサービス」を評価・表彰し、市場の成長や雇用創出などにつなげることを目的とした日本初、最高峰のサービス表彰制度で、今回、同社の「スマートくら寿司」や「KURAおさかなファーム」など、飲食サービスはもちろん、独自技術の活用による生産から販売までの取り組みが総合的に評価されての受賞となったもの。「スマートくら寿司」は、入店から退店まで店員と接することなく食事が可能となる、コロナ禍における新しい生活様式に対応した非接触型サービスで、皿数の確認など作業も減ることで、店員の業務負担を低減し、これまで以上に顧客への「応対」に注力できるなど、接客サービスの質の向上にもつながる仕組みとなる。そして、このスマートくら寿司の根幹となる「抗菌寿司カバー 鮮度くん」は、商品の供給から受け取りまで、カバーに触れることなく行うことができる、同社独自の技術であり、飛沫感染だけでなく、接触感染までも防ぐこのカバーに、QRタグを付属することでデータを計測。お寿司が回っている時間とリアルタイムの売れ行きを把握し、厨房の機器と連動することで、食品ロスの削減にもつながっているという。また、昨年、漁業の持続可能な発展のため、子会社「KURAおさかなファーム」を設立。漁業従事者の方々と連携し、国内初の「オーガニックフィッシュ」生産や、AI を駆使した「スマート養殖」による人手不足の解決や委託養殖による全量買い取りなど、労働効率の改善と高収益への機会提供を通じて、「若者の漁業就業」や「地方創生」への貢献に取り組み、持続可能で国際競争力のある水産経営モデルの創出に努めており、今後も、 AI や ICT を活用し、さらに快適な店舗づくりに力を入れていきたいとしているほか、水産物を扱う企業として、豊かな海を未来につないでいく取り組みを、漁業従事者と一緒に進めていくという。なお、同社では、受賞記念として、評価されたポイントの一つとなる、「KURAおさかなファーム」が生産した「オーガニックはまち」を、12月16日から期間限定で販売する予定だ。