お茶があるライフスタイル(28) インド・ダージリンティの魅力 その2製茶

      執筆者:編集部2

山全部が茶畑で、標高も2000メートルのダージリンのChamongグループの茶園で、茶摘みをした後は、製茶工場へ移動し、いよいよお茶を加工します。

1.萎凋
これは本日摘んできた茶葉を柵の上にねかせます。

下から33度の風をおくります。部屋全体も33度の風がゆっくりまわっています。次の朝の8時まで葉の状態を見ながら40度~50度と温度をあげ、室内萎凋を続けます。約40%の水分がなくなる計算です。茶葉には刺激をあたえず、手で押したり、圧力をかけてはいけません。ふかふかな状態を手でつつむように水分量を観察します。

2.揉捻
次の日の朝8時に萎凋した茶葉を布の袋につめ、下の階にあるローリングマシンへダウトを通して落とします。

大きな円盤の形の容器にはいった茶葉は上下から圧力がかかり、機械が回転し揉まれます。3~4回50分、途中で休みながら圧力を変え揉捻します。

3.ふるいにかけるローリングした後茶葉をまとめ、網の目のあるふるい機にのせ、振動させてゴミ、枝などをふるいおとします。

4.発酵
4段の大きな柵の茶葉を一面にうすくひき、自然発酵させます。時期や葉の状態で違いますが、日陰干しで1時間から放置します。100%発酵します。

5.乾燥
専用の大型乾燥機にかけ、熱風で乾燥させます。水分量を全体の5%まで乾燥させます。

6.選別
できあがった茶葉を目や選別の機会で確認し、等級別(FTGFOB.OP.ダストなど)にします。 7.パッケージリング 20~25kgごとに紙袋や木の箱にいれ出荷します。日時、ロット番号をつけます。

以上のような作業を経て完成したダージリンティを早速味わいます。

その土地の人たちと、その環境の中で味わえた紅茶。香り、味わい、できたばかりの紅茶は、なんともいえない甘さが口中に広がります。