TOPPAN「漁業DXソリューション実証実験」開始
執筆者:motoe
TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANデジタル(本社:東京都文京区、代表取締役社長:坂井 和則)は、沖縄県うるま市にある勝連漁業協同組合(以下、勝連漁協)と協力し、モズク生産の効率化を目的とした漁業DXソリューションの実証実験を3月1日から2024年6月末まで実施する。同実証は、TOPPANデジタルが開発した「重量管理アプリ」「品質判定AIアプリ」からなる漁業DXソリューションにより、これまで手作業で行っていたモズク収穫量の管理・品質判定などをデジタル化し、作業負荷の軽減や品質管理を支援していくというもの。「重量管理アプリ」は、水揚げ時に漁師毎のモズク重量をタブレットへ入力すると、カゴ重量が差し引かれ正味の重量が自動計算され、手計算によるミス防止やペーパーレス化による作業効率化を支援。また、アプリに入力された重量はロット毎に保存されるため、水揚げ後の加工工程以降のトレーサビリティ管理にも役立つという。一方、「品質判定AIアプリ」は、品質判定のポイントとなる「太さ」「ぬめり」の状態をタブレットなどで撮影した画像を基に認識し、TOPPANデジタルが独自に開発したロジックでAI判定が可能となり、人手に頼らず高品質のモズクの選別が行えるため、人手不足・後継者不足の課題を支援。これにより、水産物の生産から収穫までの工程全般において、生産の効率化や最適化に貢献していくとしている。