加藤産業「2025年9月期 連結決算増数増益」

      執筆者:編集部

加藤産業は2025年9月期連結決算を発表した。それによる営業収益1兆2142億6500万円(前年比3,8%増)、営業利益181億8000万円(同7.9%増)、経常利益201億円(同7.5%増)の増収増益となった。増収増益について同社のグループミッションである「豊かな食生活を提供して人々の幸せを実現すること」の成果や価格だけに頼らない価値の提供、提案型営業の推進、卸売業としての役割・機能などの取り組みが増収につながった。また、仕入先との取組み強化及びデジタル技術の活用も含めた得意先との関係強化をはかったことなどが貢献した。海外事業ついては同社のグループ成長戦略の一つとして位置づけしており、マレーシア・ベトナム・シンガポール・中国国内での食品卸売事業の展開が急伸した。決算内容について加藤和也社長は「グループ全体の伸びや価格高騰、生産性向上などが貢献した」と述べ、今後の見通しについて商品の値上げが継続的に続くものと思われ、消費者の中では価値志向と節約志向の消費パターンが生まれているとも述べた。取引先別売上高はスーパーやドラッグストアを中心とした既存得意先取引の増大により、営業収益は7,417億1200万円(同3.4%増)、営業利益143億5300万円(同10.2%増)、低温流通事業は営業収益1,178億9500万円(同3.1%増)、営業利益13億2500万円(同3.3%増)、酒類流通事業2,546億9800万円(同3.9%増)、営業利益16億3100万円(同17.4%減)、海外事業は為替変動の影響もあり957億4600万円(同7.2%増)、営業利益1億9600万円(同2億300万円減)となった。