キリン「免疫の状態を可視化するサービス」開発着手

      執筆者:motoe

キリンホールディングス(社長COO:南方健志、以下キリン)のヘルスサイエンス研究所(所長:村島弘一郎)とイムノセンス(代表取締役:杉原宏和、以下イムノセンス社)は、人の「免疫」の状態を可視化する独自の「セルフ検査サービス」を共同開発すると発表した。キリンは、2023年2月に独立系ベンチャーキャピタル大手のグローバル・ブレイン(社長:百合本安彦)と共同で設立したコーポレートベンチャーキャピタルファンド「KIRIN HEALTH INNOVATION FUND(キリン ヘルス イノベーション ファンド)」を通じて、イムノセンス社に出資し、イムノセンス社が独自技術を用いて開発したPOCT検査デバイスについて、未病領域でお客様の健康維持を実現する健康管理デバイスとしての応用可能性を探索してきた。今回、新たに研究委託契約を締結し、イムノセンス社の持つ独自技術と当社が世界で初めて発見したpDC活性と関連する尿中因子に関する研究を組み合わせることで簡便かつ精度の高い「免疫」の状態を可視化するサービスの開発を目指すこととなったという。同サービスは、キリンの40年以上にわたる免疫研究を背景に、個人の「免疫」状態を尿中IgA濃度から判別することを可能にするもの。測定には、イムノセンス社の独自技術「GLEIA(Gold-Linked Electrochemical Immunoassay(金結合電気化学イムノアッセイ))」を活用。GLEIAは、イムノセンス社創業者でもある国立大学法人大阪大学産業科学研究所特任教授 民谷栄一氏によって開発されたイムノアッセイで、抗体標識に金ナノ粒子を用い、その量を電気化学的に定量することで、簡便なシステム構成で高い検出感度を実現することができ、尿中IgAから「免疫」状態を可視化するキリンの研究成果と、イムノセンス社の独自技術であるGLEIAを組み合わせることで、迅速かつ簡便に「免疫」状態を測定する独自サービスの開発を目指すとしている。なお、2025年5月に発表したヘルスケアシステムズと共同開発を進めている検査サービスは定期的に自身の「免疫」の状態を確認する「郵送検査」を想定しており、イムノセンス社とは、気になるタイミングに自宅等で手軽に免疫状態を確認するPOCTサービスとして共同開発を進める意向。2つのサービス開発を並行して進めることで、個人の状況にあった「免疫の見える化」を実現し、人々の「免疫ケア」の習慣化に貢献するという。