農水省「2020年世界の食料需給見通し」の予測結果を発表

      執筆者:編集部2

農林水産省は、平成20年度より実施中の世界の食料需給に関するプロジェクト研究の一環で開発した世界食料需給モデルを用い、2020年における世界の食料需給見通しに関する定量的な予測分析を行った。「世界の食料需給見通し」は、10年後の世界の食料需給について、国際的な経済予測を前提として分析モデルを用いて定量的に見通したもの。今回の予測結果によると、世界の食料需給は、中長期的には人口の増加、所得水準の向上等に伴うアジアなど新興国・途上国を中心とした食用・飼料用需要の拡大に加え、バイオ燃料原料用の農産物の需要の継続的な増加も要因となり、今後とも穀物等の需要が供給をやや上回る状態が継続する見通しである。また、食料価格は2007年以前に比べ高い水準で、かつ、上昇傾向で推移する見通しである。なお、2月22日(火)14時~農林水産政策研究所の定例研究会にて「2020年における世界の食料需給見通しについて」の説明が行われる。