フジパン「東日本大震災の影響」

      執筆者:編集部

フジパングループは、東日本大震災による同社グループの被災状況について次のように発表した。1.被災状況:3月29日竣工予定の仙台工場は地震と津波による大きな打撃を受け、現段階で復旧の目処が立たず、稼働には大幅な日数を要する。関東圏は、一部工場で給水等の被害が出ており、生産能力が大幅に落ちている。いずれの工場においても、確認できた範囲では深刻な人的被害の報告はない。2.現在の商品供給状況:東北地方の商品供給は休止している。関東地区は(1)東京電力の計画停電の実施により、発酵工程を要するパン工場では、生産能力が大幅に縮小(2)原材料供給元被災の影響により、一部の原材料の入手が不能となっているため、生産が困難な商品も発生(3)ガソリン・軽油等の燃料が不足し、商品の配送に重大な影響が出ており又、交通の渋滞による配送の遅れも生じている。以上の状況から、エリア間からの商品移動や生産アイテムの絞込みなどを行い、よりスムーズな商品の供給に努めている。3.救援物資の供出:関東地区の工場をはじめ、全社をあげて、国・各自治体から要請のある救援物資の生産・供給を社会的使命と認識し、出来る限り優先している。一般消費者には商品の種類や数量で不便を掛けるが、全力をあげて商品の安定供給に努めているので理解を求めている。