95歳ばあちゃんと茶

      執筆者:編集部2

お茶があるライフスタイル(24)

ここ最近、週末になると八ツ岳と甲斐駒ヶ岳の間の丘陵にある水の豊かな地域山梨県白州へいっています。そこでお世話になっている自宅のおばあちゃんはとにかく元気。今月で95歳になるというのだから更にびっくり。働きもののおばあちゃんです。

元気の秘訣をさぐってみると、そこには“お茶と水”が存在していました。そして、家族の一員としての役割(野菜づくり)がきちんとありました。私は行くたびに、おばあちゃんの語録を聞くのが楽しみです。

おばあちゃんの日課でもある畑作業。おうちにいないときは、雨の日をのぞいて四六時中、畑で草とりをしています。畑に行くとおばちゃんは膝もまげずに草とりをしています。このやわらかい身のこなし方にもびっくり!声をかけると「ここは暑いから、あっちでお茶でも飲んで休んでいなさいよ」と・・・。 “お茶”という言葉がでてきます。
ご飯を待っている間も、「お茶いれましょう」と急須をもち、お茶をいれてくれます。三度のご飯の前、後のお茶はあたり前で、その中でも夕飯時には台湾の烏龍茶も登場します。また家族全員名前入りの湯飲み茶碗でお茶をいただいている姿が微笑ましいです。

おばあちゃんのおうちでいただくお茶は普段飲んでいるお茶とは違って、人格のあらわれたやさしい格別のおいしさがあります。お茶もそうですが、日本百選にもはいっているここの水もおいしさ、長寿の秘訣になっているのかもしれません。

畑の野菜づくり、草とり、そして名水のお茶、この猛暑でも元気でいられるスローライフをおばあちゃんから学びました。