農水省「伊藤忠 豪州産大麦の輸入業務指名停止に」

      執筆者:編集部

伊藤忠商事は平成29年7月のSBS契約に基づき、同社が輸入し、西田精麦に供給した豪州産大麦の保管サンプルから、食品衛生法の基準値を超える残留農薬「アゾキシストロビン」(基準値0.5㎎/kgに対して2.5㎎/kg)が検出されと発表した。これに対し農林水産省は伊藤忠商事に豪州産大麦そのものが食品衛生法違反かどうかを判定するため、保管されている豪州産大麦のアゾキシストロビンの分析を行い報告すること、食品衛生法違反である場合には所管の保健所に報告し、流通先への連絡、商品の流通の差止め、回収、公表、その状況を報告することなどを指示した。これに対し伊藤忠商事はこの原因について船積み前に現地の種子会社に委託したクリーニングと説明した。なお、農林水産省は伊藤忠商事を米麦の輸入業務の指名停止処分を決定した。