<コンビニ創業戦記「鈴木貞夫言行録」>(第37回)

      2021/04/09  

第5章・ソフトブレーン・フィールド時代(第17回)

『朝令スピーチ事例集」⑯

――2018・10・2 ――

全国の皆さん。お早うございます。心のハイタッチを送ります。

昨日は台風24号の列島縦断の余波で大変でしたね。

今日は国連制定の「国際非暴力デ―」。

非暴力運動を貫いてインド独立を実現した、マハトマ、ガンジーの誕生日に由来。

10月を迎えて、早や今年の締めくくりの第四半期です。

気を引き締めて、一日一日を大切に、着実に、積み重ねて行きたいと思います。

さて今日は、京都大学の本庶佑・特別教授(76歳)が、『ノーベル医学生理学賞』を受賞された嬉しいニュースです。

人類の敵と云われるガンへの免疫システムを利用した画期的な治療方法として抗がん剤「オブジ―ボ」を、25年以上の研究を重ねて開発したことに対する受賞です。

ガンは不治の病気とされてきましたが、この抗がん剤「オブジ―ボ」の開発によって、

ガン患者に「がんが治る病気だ」との希望の光を点し、人類の健康に対する多大なる貢献を果たした、と評価されました。

本庶教授は記者会見で、座右の銘を聞かれて、『有志竟成』と答えていました。

中国の古書「後漢書」にある光武帝の言葉です。

「強い意志を持てば、目的は必ず達成できる」の意味です。

≪実験は、失敗が当たり前で、1回1回のことでめげていたらだめ。

物事に不可能はない。必ず道があるとの思いでやってきた。≫と語っていました。

山中伸弥京大教授は、「基礎研究を医療応用に発展させた功績は大きく、われわれ医学研究者の目標です。」と述べています

また本庶教授は、「古武士のような人柄だが、広い視野があり、自由な発想もある魅力的な人物だ」と評されているようです。

『有志竟成』とは、人生にも、ビジネスにも、活かせるいい言葉ですね。

今日の発句は

『秋晴れの 西空にあり 残り月

『台風の 多き年なり 乱れ菊』

『秋晴れや ノーベル賞の 晴れ姿』

今週も<お陽さま『顔出しワッハッハ!』で、元気に行こう!

―2018・10・10――

全国の皆さんお早うございます。心のハイタッチを送ります。

さて、この10月1日、東京横田米軍基地に問題のオスプレイが配備。

また、9月30日、沖縄県知事選挙では、基地反対派の玉城知事が大差で勝利。

今年8月14日、全国知事会は、政府と在日米大使館に対して、「日米地位協定の改定、

在日米軍も日本の法律で処罰や規制ができるように抜本的改定を求める提言」を提出。

日米地位協定は、「米軍基地施設の提供と管理権、日本の租税の適用除外、刑事・民事裁判権など在日米軍の権利等を定めている協定」で、1952年以来66年間、1度も改定されていないのです。

全国知事会は、2年前から当時の翁長沖縄県知事が行った調査を基に研究会を発足させて、日米地位協定を検討した結果の提言であり、日本現代史における大きな出来事です。

沖縄県の調査は、日本と同じ敗戦国であるドイツとイタリアが、米軍と結んだ地位協定の現状を比較したものです。

四つの項目で、ドイツ・イタリアと日本との間に、大きい差があることを示しています。

Ⅰ・「基地内の国内法の適用」

ドイツとイタリア共に国内法の適用明記に対し、日本は米軍に国内法規の適用なし。

Ⅱ・「基地管理権・立ち入り権」

ドイツは連邦,州、地方知事の立入権あり、イタリアは米軍基地もイタリア軍司令部の下に立入権あり対し、日本は米軍に排他的管理権を認め、立ち入り権無し。

Ⅲ・「訓練・演習への受け入れ国の関与」

ドイツ側の許可、承認、同意明記、イタリアへの事前通告と調整、承認を明記。

日本側には事前通知も規制の権限もなし。

Ⅳ・「警察権」

ドイツ警察による基地米軍内での任務遂行権限、イタリア軍司令官が基地内の区域及び

施設に立ち入り権限の明記に対し、日本は警察権行使の権限を有しない。

ドイツもイタリアも、占領当初から現在の内容であったのではなく、ドイツでは、1980年代に、軍用機大事故などで、主権と国民の権利保護の気運が高まり、1993年(平成5年)に大幅改定。イタリアでも、大事故が続き1995年(平成7年)に大幅改定。

いずれも、国民世論の高まりが改定を後押ししたのです。

今まさに「日本は本当に独立国なのか」、が問われています。

その背後に、沖縄の基地負担に関する「国民の無知・無関心」が、地位協定の改定に消極的な政府を支持し続けた事に有るのではないかと懸念されています。

これまで日本政府は、地位協定の見直しに消極的姿勢に終始してきたが、保守系知事の多い全国知事会が、「今の地位協定が、余りに日本の主権を放棄し過ぎだ」、との認識に至ったことは、初めてのことであり、歴史的転換点といえます。その行方を注視したい。

今週も≪お陽様顔出し』『ワッハッハ!』≫で元気に行こう!

ー―2018・10・17――

全国の皆さん、お早うございます。心のハイタッチを送ります。

九州支店の皆さん!事務所拡張移転おめでとうございます。

九州が、全国をリードし、全社をサポートする「心意気」で、ご健闘をお祈りいたします。

今日は、1999年(平成11年)に国連制定の『貧困撲滅のための国際デ―』

まさに、日本が世界の先陣を切らねばならない、地球的・人類的課題であると思います。 

さて今日は「お互いが名伯楽たれ」のお話をします

今年もプロ野球のクライマックス・シリーズ・ファーストステージを終え、今日からファイナルの熱戦が期待されます。

昨日は、森保監督の「サムライ・ジャパン」が、世界4位ウルガイ戦で見事に勝利。

それぞれのチームには、当然、得点能力や守備力の高い選手もいれば、そうでない人もいて、それぞれの選手は能力も違い、得手不得手もあるものです。

その中で、それぞれが如何に力を発揮し、勝利するための「チーム運営」を考えなければなりません。

チームをどう編成し、誰がどんな役割を果たし、勝利するかに、監督、コーチの戦略と指導があると思います。ビジネスでも同じです。

「伯楽」とは、名馬、駿馬を見分け育てる名人のことです。

2700年前の中国春秋時代の人物で、駿馬を見分ける目を持ち、馬の調教の技術に優れていたことに由来。

現代では,「人材の発掘、後進の育成に優れた指導者」を『名伯楽』といいます。

古代中国の古典「説苑」に曰く

『驥は自ら千里に至る者ならず。伯楽を待ちて後に至るなり。』

「優れた才能も、それを見抜いた人によって初めて 発揮される」、との意味です。

人間は、「自分を認め、信じて、期待されている」、と気付けば、自らの壁を破り、新たな一歩を踏み出すことができるものです。

お互いが、お互いを活かす「名伯楽」で、年末戦を勝ち抜きましょう。

今日の発句は

『早生蜜柑 思いのほかの 甘さかな』

『幸せは 皮ごと齧る 柿・林檎』

『仲秋や 雲厚き日々 続くなり』

―2018・10・23――

全国の皆さん。お早うございます。心のハイタッチを送ります。

台風26号が発生し、天候不順が続きます。

今年は冬の足音が早い気がします。

さて今日は、国家的な記念日が二つ重なる日です。

一つは『「明治改元」150年記念日』。

1868年(明治元年)の今日「明治」と改元されました。

今日政府は、盛大な明治150年式典を開催します。

150年の近現代の日本の歴史を振り返れば、大きく四つに分けることが出来ます。

①・明治は、19世紀の世界と文明に見事に適応して近代日本構築に成功した時代、

②・20世紀前半の昭和前半は、軍事力優先の戦争と侵略による大失敗、大挫折の時代、

③・20世紀後半・昭和後半は、平和憲法のもと経済文化優先に転じて、一時はジャパン・アズ・ナンバーワン」と称される見事に戦後復興を成し遂げた成功の時代、

④・21世紀・平成に入り、現在は世界秩序の大変動の中で、新たな平和と人類共和・共生の道を模索している時代と思います。

二つは『日中友好条約発効40年記念日』。

1978年(昭和53年)の今日、当時の鄧小平主席が来日し福田首相とで締結。

40年の間に国際環境は激変し、中国は高度成長を続け日本を抜いて米国に次ぐ経済大国になり、米中の貿易紛争をもたらしています。

日本と中国は古代から交流を続けてきた隣国であり、相互に文化的深いつながりがある。

日本は、米中の間に立ち、両国の関係を安定化させ、東アジアの平和維持に取り組む責任があると思います。

近く日中両首脳の相互訪問が行われる予定ですが、日中共に、将来に亘る繁栄と平和を守る話合いを深めてもらいたいと思います。

今日の発句は

『白き富士 秋空澄むは 久し振り』 

『払暁の ビル群照らす 十三夜』

『後の月 うしみつ時の 紅さか

今週も≪お陽さま顔出し『ワッハツハ!』≫で元気に行こう!

――2018・10・30――

全国のみなさん。お早うございます。心のハイタッチを送ります。

秋深く爽やかな秋晴れ、いよいよ紅葉の季節です。

今日は『初恋の日』。島崎藤村が1896年(明治29年)、詩『初恋』に因んで制定。

《まだ上げそめし前髪の 林檎のもとに見えし時 前にさしたる花くしの 

花ある君と思いけり 優しく白き手を伸べて 林檎を吾に与えしは 

薄紅の秋の実に 人恋そめし初めなり》 

さて、このところ、一流企業の品質に関するデ―タ改竄など不祥事が、連発しています。

いずれも経営者の責任が問われています。

日本で史上最大の企業事故といえば、「フクシマ原発過酷事故」です。

現在、当時の経営陣の事故対策責任を問う裁判が進行中です。

東京電力のフクシマ第一原発は、当初「最大5・7M」の津波に備え「高さ10M」の敷地に立っていたが、事故の3年前、2009年(平成21年)に、担当者は、政府の最新指針を採り入れた試算を踏まえ「最大15・7M」の対策を進言しました。

原発統括の武黒元副社長は「保留し再検討せよ」と指示、担当者は疑問を感じたと証言。

「高さ15M」の津波に襲われ、未だ最終的な事故処理の道筋は明らかにされていません。

裁判では、担当副社長は、「再検討指示は当然であり、先送り批判は心外だ」と

反発しています。

これに対し、東北電力の女川原発は、同じ『3・11』津波災害を免れました。

平井矢之助元副社長の英断があったからといいます。

平井元副社長は、女川原発の設計に参加、「最大14・8M」の津波対策を主張し、社内の

「12Mで十分だ」と云う声を説得して決断したといいます。

設計から40年後の『3・11』、13Mの津波に襲われたが、女川原発は無事でした。

今では、平井福社長の英断は、伝説視されています。

危機に際しての経営者の姿勢について学ぶべき点が多いと感じます。

今週も、今日の発句は

『柿の葉や ハラリと落ちて 次弟逝く』

『闘病の 意地を通して 秋の風』

『弔いや、秋雨優し 涙雨』

『秋深し トランプ病の 止め処なき』

10月も終わります。今年も後双月、ラストスパートへ。

今週もお陽さま顔出し『ワッハッハ!』>で元気に行こう!

鈴木貞夫年譜・2018年度第4四半期①』

10月度

 2日・役員ミ―ティング

 3~4日・第150回SCゴルフ会(ロぺ倶楽部)

 

10日・役員ミ―ティング

    フードボイス協議会(学士会館)

15日・部門長会議

    監査法人打ち合わせ

19日・一橋藻友会(女水会館)

 

 

23日・役員ミーティング

26日・取締役会

    監査役協議会

27日・第15回SC同窓会(御徒町吉池)

30日・役員ミ―ティング

31日・SBF第34半期報告会            以上

(以下次号・第38回に続く。)

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