ダイドー「高年齢層向けコーヒー飲料開発へ取組み」
執筆者:motoe
ダイドードリンコ(本社:大阪市北区、代表取締役:中島孝徳)はコーヒー由来の成分の中から「トリゴネリン」に着目し、「トリゴネリン」の認知機能改善効果に関する共同研究を開始した。同社は、1975年の創業以来、「ダイドーブレンド ダイドーブレンドコーヒーオリジナル」を中心にコーヒー飲料を提供してきた。そのような中で、日本国内においては高齢化や消費者の健康志向が進むなど社会が大きく変動。そうした市場の変化を踏まえ、同グループの2030年のありたい姿に掲げる「世界中の人々の楽しく健やかな暮らしをクリエイトするDyDoグループへ」の実現に向けて、コーヒー飲料において高年齢層を対象に健康志向に訴求した商品を提供できないかを検討し続けている。コーヒーには、カフェイン、ポリフェノールなどの成分が含まれていることが知られいるが、同社はこれらコーヒー由来の成分の中から、認知機能改善効果が期待されている「トリゴネリン」に着目。食品成分と記憶学習に関する研究実績をお持ちの筑波大学 礒田博子教授(研究総括)らとともに、「トリゴネリン」の認知機能改善効果に関する共同研究を開始し、ヒト神経細胞やマウスを用いたトリゴネリンの作用機序の解明に取り組んでいく意向だ。高齢化社会の到来により、コーヒー飲料の業界にも健康志向の大きな波が押し寄せてきていることから、同社では、今回の研究成果の先に、商品の付加価値の持続的な向上や科学的根拠に基づいた信頼性の高い商品づくりを見据え、事業拡大の基盤となる研究、開発を進めていきたいとしている。