サントリー研究所、独自乳酸菌がワクチン効果増強
執筆者:編集部
サントリー健康科学研究所は、プロテクト乳酸菌(S-PT84株)(※1)が、インフルエンザワクチンの効果を増強することを明らかにした。近年、インフルエンザ対策にはワクチン接種が推奨されているが、高齢者にはワクチンを接種してもインフルエンザウイルスと戦う抗体が充分に産生されないという報告もある。そこで実験を行ったところ、ワクチンによるウイルス抗体産生が誘導されにくい高齢マウスにおいても、プロテクト乳酸菌(S-PT84株)を事前から摂取しておくことにより、インフルエンザワクチン接種後のウイルスに対する抗体産生が増強されることが確認された。人への効果が期待される。(※1:プロテクト乳酸菌とは、免疫活性が強く、強固な細胞壁を持つ乳酸菌についての、独自の呼称。Lactobacillus pentosus S-PT84株は、同社が有する京漬物から発見した植物由来の乳酸菌で、約1,000株の乳酸菌の中から最も優れた免疫活性を示し、細胞壁が他の乳酸菌に比べて厚いことから、プロテクト乳酸菌の代表として位置づけている。)