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鈴木貞夫のインターネット商人元気塾
鈴木貞夫のインターネット商人元気塾【バックナンバー】

鈴木貞夫

1956年一橋大学卒、同年現池袋パルコ入社、1976年サンチェーン代表取締役社長、


1989年ダイエーコンビニエンスシステムズ代表取締役副社長、1995年ローソン相談役、


1999年ローソン親善大使。現在ソフトブレーン・フィールド(株)特別顧問。


1992年(社)日本フランチャイズチェーン協会常任理事、副会長を歴任 。鹿児島出身

鈴木貞夫氏(すずきさだお)
1934年1月3日生

【1月号】


<コンビニ創業戦記> 第10回
・・・ロ―ソンのル―ツ「サンチェ―ン創業物語」・・・


「サンチエ―ンの創業」
<T・V・Bサンチエ―ン時代(その4)>

――異端児サンチェ―ンの快進撃(日経流通新聞)――


私の謝恩の挨拶に引き続き、当日ご参集いただいた来賓の方々から、数多くの心のこもるご祝辞を頂いた。
サンチェ―ン社内報「流通レ―ダ―」第31号の記事から引用して、幾つか主なものを挙げたい。社名と肩書きは当時のままである。

 

「おめでとうございます。
皆様方、大変ダィナミックに、またエネルギッシュな若いお力で、血と汗と涙で、誠に驚異的と言いますか、日ならずして100店舗ご達成という大偉業を成し遂げられたのであります。全く感服する限りでございます。
私ども国分株式会社も、サンチェ―ン様のために草鞋履きの精神でご奉仕する所存でございます。」

(国分株・北島伸六取締役)

 

「僅か一年の間に100店舗を達成された事は、流通業界にとって初めてのことでありますし、そして我々商売を営む者にとって大きい羨望の的であります。
又、お客様を大切にして、地域社会に蜜着して、お客様の信頼を得ることを原点に考えておられることでは、更に感銘を深くするわけでございます。」
(東芝コ―ルドチェ―ン株・古山虎之社長)

 

「私ども、創業当初から、募集の面でお手伝いをさせて頂いて降りますが、5000店舗が達成された時に、このサンチェ―ンさん創業当初からお手伝いさせていただいたのだということを、誇りを持って他の人に語れるような、そういう日を楽しみに、これからも仕事をさせて頂きたいと、思って居る次第でございます。」
(日本リクル―トセンタ―株・江副浩正社長)

 

「現在も国会での論議は、不況対策等、暗い話ばかりでございます。
それに引き換え、こんな景気のよい話を聞くのは、本当に久しぶりでございます。
お集まりの皆さんの熱心なご協力、また努力が無ければ、到底この不況下に達成出来るような偉業ではございません。
その意味で、心からお祝い申し上げたいと思います。」
(円山雅也衆議院議員)

 

「CVSの最前線を行くいろいろなご計画を伺いまして、社長を中心とした所の何と云ってもチ―ムワ―ク、そして若い人たちの教育の徹底、また目標設定がなされれば、この厳しい低成長経済の中において、常に環境が変る中に於きましても、100店舗の達成が出来たのだということを痛感いたし、サンチェ―ンさんが模範となるよう、中心となって流通業界の革命を、是非ともお願いしたいと思うわけでございます。」
(森永乳業株・前島清美取締役)

 

「店作りということに於きまして当初、鈴木社長からいろいろアドバイスをいただき、ここで一つ、[とにかく誠意と誠実を持ってやれば、何とでも道は開けるのだ]ということを指摘され、我々非常に目を覚まされた事が、今でも生々しく残っております。」
(三洋東京電機販売株・大室伸男部長)

 

「私の担当しております講座が流通業界には関係が深いわけで、一つだけ私が最近しみじみ感じていることを申しますと、益々大きくなられると、思わぬ所からいろんなプレッシャ―というものがかかって来るということです。
そこで、そういうものに対しても、十分な備えを固めつつ、益々のご成長されることを、心からお願いする次第でございます」
(田内幸一一橋大學教授)

 

「今日本には、ビッグフォアというCVSの先輩があります。
本日からは正にビッグファイブでございまして、このビッグファイブが、どうもこれは掛け値無しに、やがてマラソン競争で先輩4社をゴボウ抜きにしてしまうのではなかろうか、まあそんな感じでございます。
どうか一つ、消費者に対する今後のサ―ビス、アプロ―チに益々力を入れられて、1億の大衆が支持してくれるサンチェ―ンになれば、全ての困難は突破出来るのではなかろうかと考える次第でございます」

(雪印乳業株・安部幸男研修センター長)

 

この記念謝恩会を契機にして、お取引先との間に「サンチェ―ン共栄会」が設立され、その後毎年、賑やかに開催される事になる。
かくして謝恩会は、大成功裏に終了した。
それからのサンチェ―ンの歴史において、忘れえぬ懐かしいエポックの一つと云えよう。

 

日本経済新聞、日経流通新聞は、
「異色のサンチェ―ン 
一年で100店舗展開!
異端児サンチェ―ンの快進撃!

全店24時間営業を強力な武器に、僅か一年間で100店の展開を行った馬力は、流通業界の驚きと注目を集めている」と、トツプ記事で大きく報道した。  



(以下次号)

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