サントリー「CDPウォーターAリスト企業」2年連続

      2017/11/13   執筆者:shirai

サントリー食品インターナショナルは、企業や都市の重要な環境情報を測定・開示・管理・共有するための国際非営利団体CDPの「CDPウォーター2017 Aリスト企業」に認定され、10月24日に国連大学(東京都渋谷区)で開催された「CDP2017日本報告会」で発表された。
同団体は2003年より、世界の主要企業を対象に、多数の機関投資家を代表して、温室効果ガスの排出や気候変動による事業リスクや事業機会に関する情報を毎年収集・分析し、そ
の結果を公表。
2010年より水リスクに関する情報の収集・分析を開始し、2014年から日本企業150社を対象に調査を実施、2015年から回答評価を開始している。
同社は自然の恵みに支えられている企業の責務として、「自然環境の保全・再生」「環境負荷低減」を柱に、持続可能な社会づくりに貢献するために『環境ビジョン2050』を策定。
自社工場における製造設備・容器の洗浄や冷却に使用する水使用を2007年より42%削減すること、容器の更なる軽量化や再生原料や植物由来原料の活用、国内最小消費電力量(2016年12月現在)の自動販売機の積極的導入などにより、バリューチェーンのCO2排出を2007年より25%削減すること、を目標とした「2020年目標」を設定し、さまざまな環境負荷低減活動を行ってきた。
今回の認定は、同社水科学研究所や地元の大学などの専門機関と連携した科学的根拠に基づく水源涵養活動などの「自然環境の保全・再生」、また水使用量の削減を目的とした工場での水のカスケード利用※などの、水資源の有効活用を促進する「環境負荷低減」が評価されたものだと同社は考えている。
今後も同社は、グループ共通のコーポレートメッセージ「水と生きる SUNTORY」、また、グループの企業活動がグローバル化していることを踏まえ、“水”に関わる活動を行う際の基本理念として2017年1月に策定した「水理念」を元に、「自然環境の保全・再生」、「環境負荷低減」に加え、次世代に向けた環境教育「水育」など様々な“水”に関わる活動を展開。
国内外の300社を超えるグループ全体が同じ理念を共有し、事業にとってもっとも重要な資源“水”の保全に寄与する活動を、それぞれの地域環境に合わせて推進していく。