キッコーマン「廃プラスチックを油化する取り組み」開始

      執筆者:motoe

キッコーマングループは、ケミカルリサイクル技術に強みを持つCFP社(本社:広島県福山市、代表取締役:福田奈美絵)ならびに三井化学(本社:東京都中央区、代表取締役社長:橋本修)の2社と連携し、廃プラスチックを油に戻す「油化」技術を活用して廃棄物を再び資源として活用する新たな取り組みを10月より開始する。同取り組みでは、しょうゆなどの調味料を製造するキッコーマンフードテック西日本工場の製造工程で廃棄される包装資材やプラスチックボトル・キャップなどの廃プラスチックを回収し、CFP社の油化設備において分解・油化。これにより、廃プラスチックを、食品容器包装資材の原料として再利用可能な「生成油」に変換し、資源として循環させることが可能となり、これによって、焼却処理時よりもCO₂排出量を削減、廃プラスチックの資源化機会の創出に貢献することとなる。今後は、CFP社で生成された油を元に三井化学グループでプラスチックを製造、これをキッコーマングループの容器包装資材として活用する取り組みについて検討を進めていく意向。さらに、対象となる廃プラスチックの種類や、リサイクルにより新たにできる容器包装資材の範囲を拡大し、環境に配慮した製品開発を積極的に進めていくとしている。また、キッコーマンフードテック西日本工場以外の製造拠点でも、同様の取り組みの実現に向けて準備を進めいく予定だ。