グリコ「関西フローズン冷凍倉庫」にAGV導入

      執筆者:shirai

関西フローズンは、広島支店の新築移転に合わせ、食品業界に先駆けて-25℃の冷凍倉庫に対応した無人搬送車AGVを導入した。冷凍環境で重量台車を自動搬送し、倉庫管理システムWESと連携することで作業効率と安全性を大幅に改善する。物流業界では人手不足や過酷な環境が課題となる中、同社は次世代物流モデル構築を目指し、愛知機械テクノシステムと共同で冷凍環境対応の仕様を開発。低温下でも性能を維持するバッテリー設計や結露防止機構を備えた。AGV6台の導入により、年間約4,928時間の作業時間を削減し、社員の負担軽減や腰痛・凍傷リスクを低減。搬送効率向上でトラック待機時間の短縮にもつながるほか、台車位置情報を自動管理することで属人化を解消し出荷ミスをほぼゼロに近づける。今後は効果を検証しつつ全国のグリコ物流倉庫へ順次拡大し、冷凍物流の標準モデル確立を目指す。